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2007年 07月 19日
【追記,2007-07-21】ロイターが21日伝えるところによると,日本政府は柏崎刈羽原発事故原因究明のための国際原子力機関(IAEAの)調査団受け入れを拒否した.
経済産業省原子力安全・保安院は22日,IAEAによる新潟県中越沖地震で被災した東京電力柏崎刈羽原発の調査の申し入れを一転して受け入れる方針を決めた.これに先立ち泉田裕彦新潟県知事はIAEAの調査を受け入れるよう政府に文書で要請した.
〔共同通信動画ニュース〕柏崎刈羽原発で1メートル超す陥没も
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2007年 07月 18日
このところ国内ニュースはまったくチェックしていなかった.ラジオもテレビもないので,自分からチェックしない限り自動的には外部のニュースが入ってこない.台風が来ていることは空模様から薄々知っていたが,ダブルパンチで新潟を襲った地震で9人もの死者が出てたなんてまったく知らなかった(行方不明1人,負傷者903人,家屋の全半壊307戸.直下型の逆断層地震).とらちゃんの「コメントに随分と力が入ってるようですが。しかし、..、面白いと思いましたよ!」というコメントを褒めコトバとばっかり思ってのだから,能天気なものだ.
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2007年 07月 11日
Global Research のレギュラーライタ,リチャード・クックの最新論文 "The Crashing U.S. Economy Held Hostage : Our Economy is on an Artificial Life-support System" を全訳した.米国連邦準備制度に代表される中央銀行システムが世界の諸矛盾の根源であり,戦争と貧困の最大の原因であることが次第に理解されるようになってきた.すでに共和党の大統領候補の一人であるロン・ポールは「連邦準備制度の廃絶」を公約として打ち出している.平易な論文なので読み通すのは難しくないと思われるが,「信用創造(credit creation)」と「部分準備銀行(fractional reserve banking)」についての簡単な予備知識があることが望ましい.2003年に私が書いた小論文「共同的資本主義論」を併読して頂けるとうれしい.この時期にこの種の論文を提起する理由は,年金問題(累積公的債務問題=財政破綻問題を含め)を最終的に解決するためには「政府貨幣の発行」に関する議論をクリアする必要があると考えているからである.政府は年金支給年齢を65歳から70歳あるいはそれ以上に遅くすることを目論んでいるが,クックはそんなに働く必要はないと主張する.
この改革を実現する上でテクニカルな問題は基本的には存在しない.クックは数ヶ月あれば十分実装可能と予測する(この「革命」には「ギロチン」は不要だ).しかし,私はこれらのことが今日,明日にも実現できるものとは考えていない.政府貨幣(私は自由貨幣と呼んでいる)を発行する権限を握った政府がどう行動するか予測できないからだ.自由貨幣を自由に行使するためには至高のモラルが要求される.200兆円におよぶ公的年金資金という無尽蔵に近い黄金の山の前で国家官僚・政治家たちがどのように行動したかを想起せよ.そのような政府が可能であるのかどうか?私には今のところ分からない.一部には「政府貨幣の使用は世界権力者(国際金融資本家のカルテル)が許さないだろう」という見方もある.確かに,これまでに政府貨幣の実現に向けて動いた政治家(たとえば,リンカーン,ケネディなど)はほとんど例外なく暗殺されているという事実がある.これらの条件を考え合わせると,もし仮に近い将来政府貨幣が実現されたとしても,極めて限定的実験的かつ期限付きのものにならざるを得ない.一つだけ言えることはこの場合,政府貨幣の執行は国民投票のテーマとなるべきだという点である.ある国家の国民が総体として政府貨幣の行使を決定したとき,介入できる国際謀略は存在しない.
人質に取られ壊滅しつつあるアメリカ経済
米国経済は人工的生命維持装置の上にある
リチャード・C・クック (超訳:馬場英治,2007-07-12)
グローバル研究,2007年7月7日
米国が世界最大の産業民主主義国家だったのは何時の日のことであったか?わずか30年前には我が生産経済の産出物と労働者の技能は世界をリードしていた.何が起こったのか?ほとんど信じ難いけれど,たった一世代の間に我々の地位と能力はあっけなく潰れてしまった,たとえば鉄鋼および自動車産業,あるいは家族経営農業など.では,この衰退の原因は何だったのか?今となれば次のようなことが言える:我が国の経済は人工的生命維持装置の上にあり,呼吸困難に陥いって精神病院に監禁された人質である.この狂人病棟こそ米国であり,世界金融システムは崩壊の瀬戸際にある.入院患者は大小の財界有力者並びに世界の中央銀行家たちである.世界経済の大きな部分が決定的な下向きの地滑り状態にあり,金融資本家たちはそれを止めることができない,なぜなら彼らが操作しているシステムがその主因なのだから,これが実情である.よくあることではあるが,入院患者たちが病院を仕切っているのだ.
問題は米国内に留まらない.失業は世界中で増え続け,負債は猛威を振るい,インフラストラクチャは崩壊し,物価は上昇している.このような環境下で,犯罪,戦争,テロリズムやその他の暴力が蔓延している.このようなシナリオを「悪い奴ら」に包囲された自由を愛する西欧民主主義という観点で描くことができるのはもっとも幼稚で自己中で何か勘違いしている妄信的愛国主義者しかいない.むしろ起きていることからは西欧金融グローバリストの失敗が拡大し続けていることが浮き彫りになる.彼らは政治的安定性に極めて腐食性の高いインパクトを及ぼしている.多くの無責任でない評論家が警告しているように,この数ヶ月以内にも大きな財政的ショックを見ることすらありそうだ.警告はBIS(国際決済銀行)やIMF(国際通貨基金)のような評価の高い[国際]機関のプレーヤーからも聞こえてくる.
我々は金融資本家が世界を支配する時代の終わりすら見ることになるかもしれない.ある時点において政府,ないしその軍事および官僚組織が無秩序に向かって突っ走る金融資本家たちの暴走を傍観する受動的な観客であることを止めるということもあり得る.これはすでにロシアやそれ以外の場所で起こっていることである.金融部門の活動によってもたらされる経済の腐食に対し政府がもっとも受動的であった米国のような国は自分たちの運命を知ることのもっとも遅い国となるだろう.現代の金融資本家たちは民営化,規制緩和,投機によって指標付けられた経済から(それはまさに変化しようとしているのだが)もっとも利益を得た最後の世代となるだろう.この変化が建設的なものになるか,破滅的なものになるかは今のところ予測できない.
住宅バブルは米国崩壊の舞台装置をセットする
米国の内部にあっては,外国人投資家,中でも共産中国は,我々の大量貿易[輸入超過]と財政赤字を彼らの資本によって下支えしてきた.彼らをハッピーにしておくために―低金利の6年の後―利子率は現在比較的高水準に保たれなくてはならない.さもなければ,中国およびその他の国々は我々を置き去りにして逃避してしまい,空洞化した経済の抜け殻で我々自身を養わなくてはならなくなってしまう.だとしても,これらの投資家たちはますますドルを保持することに不安になり,何とか脱出したいと思っている.外国人による米国証券の購買は激減している.また,我々の借金漬けの経済では製造業の基盤が大きくアウトソースされるようになったため,もはや我々自身の生産資源を活用するような生活を国民に提供することは不可能である.
しばらくの間,我々は住宅バブルの上で浮かれていたが,それも過ぎ去った過去の話だ.メリル・リンチの調査に依れば,人工的に膨張した住宅産業は2005年には米国経済成長の50%を占めていた.よく知られているように,連邦準備制度理事会はアラン・グリーンスパン議長の下で経済に流動性を注入するために住宅バブルをステロイド剤を投与するように利用した.これは少なくともしばらくは効果があった.なぜなら消費者は比較的低い利率で大金を借りることができたので,持ち家の購入あるいは住宅担保ローンを組んでクレジットカードの支払いや子どもたちの大学教育資金の融資,新車の購入などに当てることができた.住宅バブルの最終的な歴史が書かれるときにはその開始時期は早ければ1989-90年とされるであろう.このとき始めて不動産を購入しようとする[消費者]信用の規制緩和が始まった.本論文のために取材した貸金業界の内部関係者たちによれば,彼らは1990年代の中盤から終盤にかけて消費者の不良信用情報を回避して何とか彼らに住宅を売りつける方法を仕込まれたという.
ドットコムバブルは2000-2002年の[相場]下落により株式市場で失敗するがその崩壊後,FRBは2001年頃から住宅バブルを本気で膨らませ始めた.その結果,労働者階級の退職金積み立てを含む1兆ドル以上の富が単純にも消失した.また,貸金業界の専門家によると「酔っ払わせ詐欺の波」が始まったのは,ジョージ・W・ブッシュが大統領になった2ヶ月後の2001年3月のこととされる.住宅金融専門会社はまったく不適格な買い手が家を購入することができるようにローン申込書のパッケージをどのように組むかという「偽造の達人芸」を債権者/貸し手から伝授された.マネー・チェーンの高位からの指示なしに産業全体の不法行為が突然始まるなどということは有り得ない.それが続く間,監督官庁の内部告発者のレポートが提出されなかったということも有り得ない.今日になって政府は貸金詐欺を告発しているが,もちろんそれが実際に行われている間それについて何も知らなかったはずはない.
バブルはウォール街から操られていた.そこでは「創造的に融資された」担保物件が「束ねられ」,退職金基金および投資信託,あるいは海外の投資家への債券として売られた.ポートフォリオ・マネージャはサブプライム債券を他の満期債券のように買うように指示された.今や崩壊したのは産業のこのサブプライム区分である.たとえば,最近広く報道された事例ではベア・スターンズ投資銀行の2つのヘッジ・ファンド崩壊の引き金となった.しかも,影響を受けたのは低所得の住宅購入者だけではなかった.ワシントン・ポストはワシントン郊外の裕福な地域,フェアファックス,ロウドンあるいはモンゴメリなどの郡で,記憶されている限りでは今回始めての差し押さえが起きたことを報じた.
サブプライム債券が疑わしいことは知れ渡っていた.一つの理由はそれらが変動金利に基づいていたことによる.それは実際のところ2,3年後には発行されたときよりも月当たり数百ドルも高い支払いによって爆発するようスケジュールされた時限爆弾であった.これらの抵当物件の多くは今年の10月になるとより高額の支払いにリセットされることになる.購入者らは引き上げられた支払いを免れたいときにはいつでも住宅を転売できるという嘘を吹き込まれていた.今や市場は崩壊し,損失を出さずに十分高い価格で転売して逃げることはますます不可能になっている.システムが働いた一つの方法は,抵当物件をウォール街にとってより一層魅力的なものにするために抵当への貸し手が買い手に必要な融資の「ポイント」を最大化するというやり口である.もちろん抵当物件を束ねて売り出すことで,そのローンを創発した銀行は何百万という小口投資家に相当量のリスクを押し付けることによって融資から解放された.これはフレディ・マックやファニー・メイのような準公的機関への通常の売買に追加されるものである.
それは詐欺に当たるのではないか?もちろん.FRBはそれについて知っていたのか?そのはずだ.議会の監視機能は働いていたか?いいや.ホワイト・ハウスは何を知っていたか?ドルと良識の編集者であるエイミー・グラックマンが2006年11月/12月号で報告している:「クリントン政権の間はグリーンスパンは比較的組み込まれていなかった―ホワイトハウスでは平均して1ヶ月にたった1回のミーティング...」.「しかし,ジョージ・W・ブッシュがペンシルバニア通り1600番地(ホワイトハウスの住所)に移ったとき,グリーンスパンの振る舞い方は変化した.2001年の間,彼は平均1ヶ月に3.3回ホワイトハウスを訪問した.これはクリントン政権時の3倍であり,チェイニー副大統領のような政府高官よりももっと頻度が高い.彼の訪問は2002年には1ヶ月に4.6回,2003年には5.7回にも昇った.」
ホワイトハウス関係者がグリーンスパンの耳に吹き込むことはどんなことでも効き目があった.グリーンスパンは彼の減税に関する態度を突然変更した.2001年と2003年のブッシュの減税の大盤振る舞いには重要な決定的支持を与えた.さらに2001年1月に始まるFRBが制御する金利の反復的切り下げによって手綱を緩めた.権力を握った共和党への贈り物である.この過程で,バブルは住宅価格を大幅に高騰させた.これを官界は経済的「成長」であると喧伝した.今日でさえバロンのような定期刊行物にはこのインフレーションはアメリカの「富」を押し上げたなどという幼稚な与太話が出てくる.
しかし,生活者にとってはこの流動性の源泉は我々のクレジットカードのように限界に達していた.そしてそれを代替するものは何もなかった.もはやキャッシュのクッションはなかった.なぜなら何年も前から個人的・世帯的な預金ができるほどの稼ぎは止まっていたからである.購入者が差し押さえによって住宅を失うとき,不動産は銀行と資金を用意できるその他のあらゆる投資家によって破産価格で強奪される.クリーブランドやアトランタなどの近郊市街地はすべて板を打ち付けられてゴーストタウンと化しつつある.
我々が見ているのは,我国の金融と政治の最上位の権力層が関わっていることを含意するファンタスティックな規模の経済犯罪の結果である.これは3代の大統領の任期にまたがっている―ブッシュ1世,クリントン,ブッシュ2世―とはいえ最悪の事態は2001年より後のあからさまな貸付詐欺の横行と共に起きているが.例によって偽善が猛威を振るっているときには雑魚だけが説明を求めて呼び出される.夢中遊行の議会を含む解説者たちは支払い限度を超えて深みにはまった消費者を独善的に非難している.全米抵当貸付銀行協会はそれ自身の産業内の悪徳ブローカーと推定される連中をスケープゴートとしてFBIに追いつめさせるために700万ドルを超える予算を計上するよう議会へのロビー活動を行っている.
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2007年 07月 09日
コンビニのレジは一見してこんな子に店番できるのという感じの女の子一人だったが,「温かいものと冷たいものを一緒にしてもいいですか?」という行き届いた質問で私を驚かせた.私は「かまわないよ」と返答したがソーセージとフライドチキンは個包装になっていて,その他に小さい小袋様のものが付いていた.見ると芥子とケチャップの入った小さな容器だった.これも予定していなかったので,私はかなり感激した.総じて私は星祭りを祝うこの晩の小パーティのシチュエーションに満足を感じていた.私の目の前の小さな蜘蛛は巣から降りるとそのままどこかに消えてしまって,少なくとも私がその場にいる間は2度と現れなかった.何とも不可解な行動である.私はクモの行動を合理的に説明する解釈を探しながらフライドチキンに取り掛かった.
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2007年 07月 08日
《Saudadeな日々》さんのところでカラスの学校の話(子ガラスに親ガラスが鳴き方を教える話)を読んだので,私も少し動物のことが書きたくなった.Sodadeさんが職場の仲間にその話をしたら,誰も信じてくれなくて,「疲れすぎだよ」「二度寝して夢でも見たんでしょ」って心配される始末。ホントに見たんだってばー(TT)と嘆いていたが,私はもちろん一も二もなく信ずる.カラスが相当賢いことは知ってるし,私自身母ネコが子ネコに「格闘術」を教えているのを観察したことがあるからだ.私が再婚して横浜から田舎(かみさんの実家)へ帰ってきた時期だ.
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