2007年 06月 23日
『北朝鮮がミサイルを発射する→安倍内閣支持率が上昇する』という仮説の検証
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当ブログのトップに掲げているバナーの作者であるとりあえずガスパーチョさんのところに,「安倍内閣支持率@2007年6月」と称するネット世論調査なるものがあったので遊んでみた.結果は分かりきっていたが,それでも何となくやってみたくなったのでとりあえず押してみると:

私は不支持率80%くらいじゃないかと予測していたのだがまさかそれも極端な話で,63:33(不支持:支持)というのはまぁ妥当な線だろう.ネット上のアンケートでは批判派の方が多くなるというのが普通の傾向だろうと私は認識している.(とは言えテーマによっては必ずしもそうならないこともあるようだが)これだけではあまりにも平凡な結果なので,何かおもしろいことはないかと思って【時系列】というボタンを押してみると,思いもかけないグラフが現れた.

クリックすると拡大します.
私は多少波があったとしてもおおよそ平均値を上下するくらいの変動かと思っていたのだが,上図を見ると分かるように,際立ったピークが2つある.赤線は支持,黄線は不支持だ.「不支持」のピークは6月5日,それより2週間ほど遅れて6月19日に「支持」のピークが出現する.
6月5日と言えば松岡農林水産大臣の自殺と5095万件の消えた年金問題で追い詰められた安倍内閣が発足以来の最低不支持率32%を記録した時期で,首相がハイリゲンダムサミットに逃げるように出発した日付だ.「不支持」の投票はこの日をピークになだらかに減少してゆく.
「支持」のスパイクが出る6月19日頃には国会で強行採決を連発しあげくの果てに民主党内山晃議員に対する登院30日停止の懲罰を決めるなどの憲政の常道を踏み躙る強行突破策を進めたことから,内閣支持率は28%に急落している.日本の国会議員有志らがワシントン・ポスト紙に出した全面広告がもろにバックファイアを起こして,一旦は見送られることになっていた米下院外交委員会の慰安婦問題謝罪要求決議案採択の動きが再燃したのもこの時期だ.
ところが,こんなニュースがあった.
時事通信社:2007/06/19-21:12
北朝鮮が日本海にミサイル=「安全に影響なし」-塩崎官房長官※
北朝鮮は19日午後、日本海に向けて短距離ミサイル1発を発射した。政府筋が明らかにした。北朝鮮は5月25日と6月7日にも短距離ミサイルを発射している。
これに関し、塩崎恭久官房長官は19日夜の記者会見で、「日本の安全保障に直接影響があることは起きていない」との認識を示した。同時に「こういった時期に、安全保障は非常に重要な問題なので、(北朝鮮で)動きがあるかないかよく見ていかなければいけない」と述べた。
どうも,『北朝鮮がミサイルを発射する→安倍内閣支持率が上昇する』という方程式が成立しているのではないか?もちろんある一部国民の間でという限定付きだが...もし,今回の会期延長がなかったとすれば,本国会は6月22日で会期末を迎えていたはずだから,19日というのは狙い済まして打ち上げた花火だったのかも知れない.北朝鮮は5月25日と6月7日にも短距離ミサイルを打ち上げていたというのだから,影ながら随分がんばって(応援して)いたことになる.本番選挙前に大きな仕掛け花火を打ち上げる計画?多分それはないだろう.おそらく,もうそろそのような手は効かないという(かえって逆効果になる)ことを学んだはずだから...
※この情報は誤報だったことが後に確認されている.会期延長が決まったので急遽『中止』したのなら,まだこれからも発射のチャンスはあるかもね.まぁ,大事に使わないと.注:上図の「ピーク」自体を打ち上げ花火と連動した「工作」と考えるのはそれほど突飛な発想ではない.
Blog Ranking いつも,クリックありがとうございます.

私は不支持率80%くらいじゃないかと予測していたのだがまさかそれも極端な話で,63:33(不支持:支持)というのはまぁ妥当な線だろう.ネット上のアンケートでは批判派の方が多くなるというのが普通の傾向だろうと私は認識している.(とは言えテーマによっては必ずしもそうならないこともあるようだが)これだけではあまりにも平凡な結果なので,何かおもしろいことはないかと思って【時系列】というボタンを押してみると,思いもかけないグラフが現れた.

私は多少波があったとしてもおおよそ平均値を上下するくらいの変動かと思っていたのだが,上図を見ると分かるように,際立ったピークが2つある.赤線は支持,黄線は不支持だ.「不支持」のピークは6月5日,それより2週間ほど遅れて6月19日に「支持」のピークが出現する.
6月5日と言えば松岡農林水産大臣の自殺と5095万件の消えた年金問題で追い詰められた安倍内閣が発足以来の最低不支持率32%を記録した時期で,首相がハイリゲンダムサミットに逃げるように出発した日付だ.「不支持」の投票はこの日をピークになだらかに減少してゆく.
「支持」のスパイクが出る6月19日頃には国会で強行採決を連発しあげくの果てに民主党内山晃議員に対する登院30日停止の懲罰を決めるなどの憲政の常道を踏み躙る強行突破策を進めたことから,内閣支持率は28%に急落している.日本の国会議員有志らがワシントン・ポスト紙に出した全面広告がもろにバックファイアを起こして,一旦は見送られることになっていた米下院外交委員会の慰安婦問題謝罪要求決議案採択の動きが再燃したのもこの時期だ.
ところが,こんなニュースがあった.
時事通信社:2007/06/19-21:12
北朝鮮が日本海にミサイル=「安全に影響なし」-塩崎官房長官※
北朝鮮は19日午後、日本海に向けて短距離ミサイル1発を発射した。政府筋が明らかにした。北朝鮮は5月25日と6月7日にも短距離ミサイルを発射している。
これに関し、塩崎恭久官房長官は19日夜の記者会見で、「日本の安全保障に直接影響があることは起きていない」との認識を示した。同時に「こういった時期に、安全保障は非常に重要な問題なので、(北朝鮮で)動きがあるかないかよく見ていかなければいけない」と述べた。
どうも,『北朝鮮がミサイルを発射する→安倍内閣支持率が上昇する』という方程式が成立しているのではないか?もちろんある一部国民の間でという限定付きだが...もし,今回の会期延長がなかったとすれば,本国会は6月22日で会期末を迎えていたはずだから,19日というのは狙い済まして打ち上げた花火だったのかも知れない.北朝鮮は5月25日と6月7日にも短距離ミサイルを打ち上げていたというのだから,影ながら随分がんばって(応援して)いたことになる.本番選挙前に大きな仕掛け花火を打ち上げる計画?多分それはないだろう.おそらく,もうそろそのような手は効かないという(かえって逆効果になる)ことを学んだはずだから...
※この情報は誤報だったことが後に確認されている.会期延長が決まったので急遽『中止』したのなら,まだこれからも発射のチャンスはあるかもね.まぁ,大事に使わないと.注:上図の「ピーク」自体を打ち上げ花火と連動した「工作」と考えるのはそれほど突飛な発想ではない.
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by exod-US
| 2007-06-23 06:27
| 金正日ミサイル乱射事件
















