参議院選挙民主党予定候補者:憲法9条改変アンケートのまとめ《護憲候補者倍増!護憲の風が吹いてきた》
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最終アップデートは完全に終わったものと思っていたのだが,一つ厄介な問題が出てきてしまった.候補者の護憲意識を問うアンケートの中で,もっとも網羅的なのは毎日新聞社で実施したものであるが,この中には以下のような質問事項がある.
問6 憲法を改正すべきだと思いますか。
問7 憲法9条を改正すべきだと思いますか。
問8 憲法9条と自衛隊の関係について、あなたはどう考えますか。
問6で「改正すべきでない」,問7で「改正すべきでない」と回答した回答者の中に,問8で「専守防衛を前提に自衛隊の保有を憲法に明記すべきだ」とする者がいる.「憲法に明記する」ことは「憲法を改正する」ことを意味しているから,明らかにこの回答は矛盾しているのだが,このような矛盾した回答は例外ではなくむしろ,かなり広く分布しているように思われる.この反対に,問7と問8は同様の答えで,問6に「改正すべきだ」とする者もいる.論理的にはこの方が正しいのだが,リスト②の解析者は後者を【改憲】と分類し,前者を【護憲】とみなしているようだ.
主観的には,確かに「自衛隊を憲法に明記すべきだ」としながらも,「憲法の精神」において,「護憲」と認識しているということも有り得る.「自衛権」を外在化した存在としての自衛隊を容認しながらも,憲法第9条の存続を願うというのは大方の日本人の考えていることに近いのではないだろうか?この問題は後からもう少しゆっくり議論してみたいが,いまここでは,この2つの回答パターンを論理的には完全に等価(equivalent)であるとし,【準護憲】に区分することにしたい.つまり,「憲法を改正する」という回答が「護憲」の区分に入る場合があることになる.もう少し厳密に言うと,私の言う「憲法改正」は,「憲法第9条の改正」であり,「憲法9条を改正しない」という立場は,私からすると「護憲派」の中核ということになる.(誤解を招かないように補足しておくと,憲法9条がある限り自衛隊は「警察力」の一部であり,憲法改正は不要である.)
◆暫定的に,「9条堅持,自衛隊保有を憲法に明記」というカテゴリを設け,【半護憲】と表示することにした.私的には,護憲派の区分に入る.この中には,「憲法を改正する」と回答した者も含まれる可能性がある.見落としが発生している可能性もあるが,ここまでで打ち止めとする.
【護憲候補者リストの最終アップデート,2007-07-27】投票日を明日明後日に控えて何とも泥縄であるが,護憲候補者リストの最終見直しを行いたい.7月25日付けエントリでも書いたように,毎日新聞が実施した全国アンケート調査で始めて(?)「護憲」を表明した候補者がかなり存在する.社民党・共産党・9条ネット・女性党の候補は基本的にすべて護憲の立場であるから,我々の興味は民主党候補の誰が「護憲」で誰が「改憲」かというところにある.
今回の更新では参考資料として,①平権懇2007参院選憲法9条アンケート実行委員会アンケート,②南京への道・史実を守る会&戦後責任ドットコムの「民主党候補リスト」,③《平和への結集ブログ》の東本高志氏が作成した『私の視点 ―「07年参院選・民主党公認候補者《護憲派》《明白な改憲派》リスト』の3つを参照し,クロスチェックすることにした.①の調査の回答率は45.2%.リスト②は毎日新聞の全国調査をベースとする毎日ボートマッチから抽出されたもので,回答率は95%.リスト③には東本氏の個人的判断が加味されているが,当ブログではリスト②をベースとし,リスト③と不一致の場合のみ,その旨を特記することにする.また,個別の候補者の区分の移動については特に注記せず,今回の更新で移動した候補者については緑色文字で表記することによって,変更のあったことを明示することにする.
リスト②に収録されているのは80人で8人分の欠落がある.リスト②では【護憲】35人,【9条護憲】16人で合計51人.ただし,リスト②では樽井良和(比例区)を護憲と誤認しているので,これを差し引くと,【護憲】34人,【9条護憲】16人で合計50人となる.リスト③で【護憲派】に区分されるのは40人.リスト③の【護憲派】では,『9条は堅持する』が『自衛隊の保有を容認し,憲法に明記する』立場は,【改憲派】と認定され,排除される.当ブログの方針は,当初のスタート地点とした「護憲ブロガー共同アンケート」の質問が『9条を堅持するか,否か』に絞り込まれていたことからも明らかなように,「9条改憲」の1点で【改憲】と【護憲】を区分している.
この基準に従うと,【護憲派】44人,【準護憲派】8人,【半護憲派】10人の計62人が(9条)護憲派として認定される.民主党候補者88名中の62名,およそ7割が9条堅持の立場に立つ護憲候補である.
【護憲派】と【準護憲】の区分はかなりあいまいになってしまった.当初の「護憲ブロガー共同アンケート」で『9条堅持』と回答している場合は【護憲派】に区分されるが,それ以外では主に「複数のアンケート調査で護憲と回答」という基準を適用した.「専守防衛を前提に自衛隊の保有を憲法に明記」は改憲志向であるから,「護憲と言い切る回答」よりも弱いのだが,場合によっては,「護憲」と明言していても【準護憲】に区分される場合は有り得る.この意味では,リスト②のように【護憲】と【9条護憲】という分類を最初から設定しておくべきだったかも知れない.我々の力点はむしろ『9条死守』というところにあったため,このような形になった.
●水戸将史(神奈川 【護憲派】: ③では【護憲派】→【保守・準保守】,理由:分類ミスを改めた,としているが,①,②では護憲(移動しない).
●藤谷光信(比例)【護憲派】: ①,②では(9条)護憲,③では【保守・準保守】.エラボートでは「9条堅持」,「自衛隊は現状維持」,「集団的自衛権の行使を否認」.
●福田晃治(群馬)【護憲派】: リスト②で欠落しているが,エラボートでは「9条堅持」.
●姫井由美子(岡山)【護憲派】: ②では【9条護憲】,③では【保守・準保守】.エラボートでは「9条堅持」,「自衛隊は現状維持」,「集団的自衛権の行使を否認」.⑤では「9条堅持」.
●舟山康江(山形県)【護憲派】:①では【護憲】,②では【9条護憲】,③では【保守・準保守】.エラボートでは「9条堅持」,「自衛隊は現状維持」,「集団的自衛権の行使を否認」.
●鈴木寛(東京)【準護憲】: ②では【護憲】,③では【保守・準保守】.エラボートでは「9条堅持」,「自衛隊は現状維持」,「集団的自衛権の行使を否認」.
●金子恵美(福島)【準護憲】: ①では「どちらとも言えない」,②では【護憲】,③では【保守・準保守】.エラボートでは「9条堅持」,「自衛隊は現状維持」,「集団的自衛権の行使を否認」.
●川崎稔(佐賀)【準護憲】: ②では【9条護憲】,③では【保守・準保守】.エラボートでは「9条堅持」,「自衛隊は現状維持」,「集団的自衛権の行使を否認」.
●山根隆治(埼玉)【準護憲】: ②では【9条護憲】,③では【保守・準保守】.エラボートでは「9条堅持」,「自衛隊は現状維持」,「集団的自衛権の行使を否認」.
●叶芳和(比例)【準護憲】: 新規追加.②では護憲,③には記載なし.エラボートでは「9条堅持」,「自衛隊は現状維持」,「集団的自衛権の行使を否認」.
●長浜博行(千葉)【準護憲】: ①では「どちらとも言えない」,②では未回答,③では【保守・準保守】.平和への大結集・千葉が実施したアンケートでは,「9条改正しない」と回答している.
●室井邦彦(比例)【準護憲】: ②では【9条護憲】,③では【保守・準保守】.エラボートでは「9条堅持」,「自衛隊は現状維持」,「集団的自衛権の行使を否認」.
●金政玉(比例)【半護憲】: ①,②では【護憲】だが,③では【保守・準保守】.エラボートでは「改憲しない」としながら,「専守防衛を前提に自衛隊の保有を憲法に明記」と矛盾している.
●阪口直人(和歌山)【半護憲】: ②では【改憲】,③では【保守・準保守】.エラボートでは「9条改正しない」が,「専守防衛を前提に自衛隊の保有を憲法に明記」.
●亀井亜紀子(島根)【半護憲】: ①では【護憲】,②では欠落,③では【保守・準保守】.エラボートでは「9条堅持」だが,「専守防衛を前提に自衛隊の保有を憲法に明記」.
●榛葉賀津也(静岡)【半護憲】: ②では【護憲】,③では【保守・準保守】.エラボートでは「9条堅持」だが,「専守防衛を前提に自衛隊の保有を憲法に明記」.
●大塚耕平(愛知)【半護憲】: ②では【9条護憲】,③では【保守・準保守】.エラボートでは「9条堅持」だが,「専守防衛を前提に自衛隊の保有を憲法に明記」.
●梅村聡(大阪)【半護憲】: ①では【護憲】,②では【9条護憲】,③では【保守・準保守】.エラボートでは「9条堅持」だが,「専守防衛を前提に自衛隊の保有を憲法に明記」.
●中村哲治(奈良)【半護憲】: ②では【護憲】,③では【保守・準保守】.エラボートでは「9条堅持」だが,「専守防衛を前提に自衛隊の保有を憲法に明記」.
●木下厚(比例)【半護憲】: ②では【9条護憲】,③では【明白な改憲派】.エラボートでは「9条堅持」だが,「専守防衛を前提に自衛隊の保有を憲法に明記」.
●山村明嗣(比例)【半護憲】: ②では【9条護憲】,③では【保守・準保守】.エラボートでは「9条堅持」だが,「専守防衛を前提に自衛隊の保有を憲法に明記」.
●外山斎(宮崎)【半護憲】: ①では無回答,②では欠落,③では【保守・準保守】.「9条堅持」だが,「専守防衛を前提に自衛隊の保有を憲法に明記」.「憲法は改正すべきでない」.
●大久保潔重(長崎)【半護憲】: ②では【改憲】,③では【保守・準保守】.「9条堅持」だが,「専守防衛を前提に自衛隊の保有を憲法に明記」.「憲法は改正すべき」.
●樽井良和(比例)【改憲派】: ②では【護憲】,③では【明白な改憲派】.エラボートでは「9条改正すべき」,「専守防衛を前提に自衛隊の保有を憲法に明記」.
《反戦な家づくり》の明月さんが提案され,ネット上の多くのブロガーの賛同(87名)を得て実施された,民主党と自民党の参議院予定候補者に憲法9条改定の是非を問うアンケートの結果がこのほど集約された.質問状はFAXないしEメールで送付されたものと思われるが,両党とも不着の宛て先が数件づつあったという.質問はずばり,「憲法9条の改変に反対するか?反対しないか?」という簡潔なものだ.回答15件のうち,反対する=13,反対しない=2だった.【最終更新:2007-07-08】
民主党中部9県立候補者では「9条改訂する」の回答は「ゼロ」だった(中日新聞):
中日新聞が実施した中部9県の参院選候補者アンケートの結果を加味して,【護憲派】29名,【準護憲派】4名,計33名となる.中日新聞のアンケートについては,【追記4】を参照.→【護憲派】31名,【準護憲派】5名,計36名(7/8現在)
大分で市民と地方議員の対等なネットワークづくり「おおいたローパス」などの活動をされている東本高志さんが作成し,ネット上で回覧されている『民主党内の護憲派 「リベラルの会」&参院選候補予定者』というリストに今回のアンケートの結果を加味してアップデートしてみた.東本さんのリストでは,【護憲派】と推定される候補者は11名だったが,今回のアンケートの結果23名に倍増した※.憲法9条堅持を表明された11名の候補者は小川勝也議員を除けば全員新人だ.夏の参議院選に馳せ参じた彼・彼女らの熱い思いが胸に迫る.比例区に8名,選挙区では,北海道,秋田,宮城,富山,栃木,千葉,東京,神奈川,山梨,岡山,山口,高知,熊本,鹿児島に護憲候補者15名を擁立している.ただ一人も落としてはならない.
明月さんたちの共同アンケートでは,「憲法9条の改変に反対」,「反対しない」の2択だったが,中日新聞のように3択だったら少し違う結果が出たかも知れない.確かに,中日新聞が指摘しているように民主党特に現役議員の場合には(内心では9条堅持と思いながらも)ストレートに「9条改訂反対」を口に出せない党内事情があるということがかなりはっきり見えてきた.
※「皆吉稲生候補(鹿児島)は、明月さんのアンケートでは改憲反対となっているので確認をお願い致します。」という非公開コメントを頂いた.チェックしてみるとその通りなので,あわてて修正した.【護憲派】と推定される候補者は+1して22名になった.実はこのエントリは某ブログ記事の孫引きで,確かにそちらで見落しが起きていたようだ.年金納付関係の杜撰な管理が問題になっているが,やはりオリジナルに当たらなくてはダメだという教訓かもしれない.
【護憲派】★[共同アンケート]などで9条堅持を明言,☆護憲派と認定
★には中日新聞アンケートで「9条改定しない」の回答者(4名)を含む:
★小川勝也 北海道 男 1963年 7月 7日 現 参議院議員 新進党
戸倉多香子 山口県 牧山弘恵 神奈川県 姫井由美子 岡山県
大河原雅子 東京都 はたともこ 比例区 山崎まや 比例区
谷岡郁子 愛知県 亀井あきこ 島根県
★加賀谷健 千葉県 男 1943年10月23日 新 千葉県議会議員 千葉県拉致議連副会長
★大河原雅子 東京都 女 1953年 4月 8日 新 市民セクター政策機構副理事長
★牧山弘恵 神奈川 女 1964年 9月29日 新 米国弁護士・元TBSディレクター
★米長晴信 山梨県 男 1965年10月21日 新 元フジテレビ記者
★水戸将史 神奈川県 男 1962年 7月28日 新 神奈川県議会議員 春日一幸議員秘書
★高橋千秋 三重県 男 1956年 8月 2日 現 参議院議員 連合県議フォーラム事務局長
★谷岡郁子 愛知県 女 1954年 5月 1日 新 中京女子大学学長
★徳永久志 滋賀県 男 1963年 6月27日 新 滋賀県議会議員 松下政経塾8期生
★若泉征三 福井県 男 1945年 8月 5日 新 前衆議院議員 拉致議員連盟
★姫井由美子 岡山県 女 1959年 2月14日 新 岡山県議会議員
★戸倉多香子 山口県 女 1959年 6月 4日 新 市民活動グループ代表 九条の会
★友近聡朗 愛媛県 男 1975年 4月24日 新 元愛媛FC主将 社民党推薦
★皆吉稲生 鹿児島 男 1950年 7月 9日 新 元連合鹿児島事務局長
★はたともこ 比例区 女 1966年 8月26日 新 認定薬剤師・ケアマネージャー
★山崎まや 比例区 女 1947年 1月 9日 新 元社団法人日本看護協会常任理事
★大島九州男 比例区 男 1961年 6月11日 新 社団法人全国学習塾協会常任理事
★長﨑慶一 比例区 男 1950年 5月13日 新 元プロ野球選手
【追記】有効回答15のうち氏名未記入が1あったのだが,明月さんから「民主比例区新人の長崎慶一さんであることが判明」したという告知があったので,【護憲派】の区分に移動した.これで,民主党護憲派と推定される候補者は23名を数えることになった.→31名(7/8現在)
小川勝也 北海道 米長晴信 山梨県 友近聡朗 愛媛県
加賀谷健 千葉県 長浜博行 千葉県 水戸将史 神奈川県
高橋千秋 三重県 若泉征三 福井県 徳永久志 滋賀県
皆吉稲生 鹿児島県 大島九州男 比例区 長﨑慶一 比例区
【追記2】推薦候補糸数慶子さんを【護憲派】に追加した.【準護憲派】を含めると全候補86名中30名が護憲派だ.→全87名中36名(7/8現在)
☆岡崎トミ子 宮城県 女 1944年 2月16日 現 参議院議員 横路グループ
☆多原香里 北海道 女 1972年10月19日 新 新党大地副代表
☆松浦大悟 秋田県 男 1969年10月 3日 新 元秋田放送アナ 民主・社民共同推薦
☆舟山康江 山形県 女 1966年 5月26日 新 元農水省職員 民主党教育基本法案賛成
☆谷博之 栃木県 男 1943年 7月 6日 現 参議院議員 社会党衆院議員秘書
☆福田晃治 群馬県 男 1964年 9月15日 新 ボランティア団体会長 民主・国民新共同推薦
☆藤田幸久 茨城県 男 1950年 4月19日 新 前衆議院議員 電機連合改革フォーラム議員
☆行田邦子 埼玉県 女 1965年 9月 8日 新 元広告代理店社員
☆森田高 富山県 男 1967年 7月22日 新 医師 民主・社民共同推薦
☆辻泰弘 兵庫県 男 1955年12月27日 現 参議院議員 連合経済産業局部長
☆一川保夫 石川県 男 1942年 2月 6日 新 前衆議院議員 農林水産省 石川県議
☆川上義博 鳥取県 男 1950年10月26日 新 前衆議院議員 自民党
☆植松恵美子 香川県 女 1967年11月13日 新 民主党香川県連副代表
☆武内則男 高知県 男 1958年 9月 8日 新 高知市議会議員 自治労県本部執行委員
☆松野信夫 熊本県 男 1951年 6月 2日 新 前衆議院議員 リベラルの会
☆糸数慶子 沖縄県 女 1947年 10月 11日 前 前参議院議員 推薦候補
☆神本美恵子 比例区 女 1948年 1月22日 現 参議院議員 横路グループ
☆斉藤つよし 比例区 男 1945年 7月10日 元 元参議院議員 「駐労議員懇」事務局長
☆今野東 比例区 男 1947年12月17日 新 元衆議院議員 リベラルの会
☆相原久美子 比例区 女 1947年 3月14日 新 自治労本部組織局次長
☆吉川沙織 比例区 女 1976年10月 9日 新 情報労連・NTT労働組合特別中執委
☆青木愛 比例区 女 1965年 8月 18日 新 前衆議院議員 保育士 小沢グループ
☆石井一 比例区 男 1934年 8月17日 新 前衆議院議員 羽田グループ
☆尾辻かな子 比例区 女 1974年12月16日 新 前大阪府議会議員
☆山本孝史 比例区 男 1949年 7月 7日 現 参議院議員 新進党
☆藤谷光信 比例区 男 1937年 1月 1日 新 山口県議会議員
【準護憲派】◎過去の発言,アンケート調査から護憲派と認定.
◎金子恵美 福島県 女 1965年 7月 7日 新 伊達市議会議員
◎長浜博行 千葉県 男 1958年10月20日 新 衆議院議員 野田グループ
◎山根隆治 埼玉県 男 1948年 3月 8日 現 参議院議員 民社党衆議院議員秘書
◎鈴木寛 東京都 男 1964年 2月 5日 現 参議院議員 官僚(通商産業省)
◎川崎稔 佐賀県 男 1961年 3月 7日 新 元日本銀行調査役
◎金政玉 比例区 男 1955年 8月22日 新 DPI障害者権利擁護センター所長
◎叶芳和 比例区 男 1943年 1月28日 新 大学教授
◎室井邦彦 比例区 男 1947年 4月10日 新 前衆議院議員 自由党
【半護憲】◆憲法9条堅持,自衛隊保有を憲法に明記
◆榛葉賀津也 静岡県 男 1967年 4月25日 現 参議院議員 ゼンセン同盟懇話会委員
◆大塚耕平 愛知県 男 1959年10月 5日 現 参議院議員 青年会議所アドバイザ
◆梅村聡 大阪府 男 1975年 2月13日 新 医師
◆中村哲治 奈良県 男 1971年 7月24日 新 前衆議院議員 岡田グループ(推定)
◆阪口直人 和歌山県 男 1963年 6月12日 新 民主党県連副代表 首藤信彦議員秘書
◆亀井あきこ 島根県 女 1965年 5月 14日 新 国会議員秘書 推薦
◆外山斎 宮崎県 男 1976年 4月 23日 新 元参議院議員秘書 推薦
◆大久保潔重 長崎県 男 1966年 3月12日 新 長崎県議会議員 小沢一郎政治塾1期生
◆木下厚 比例区 男 1944年 8月16日 新 元衆議院議員 羽田グループ
◆山村明嗣 比例区 男 1976年 5月26日 新 品川区議会議員
※アンケート集計後遅れて届いた回答が2通ある.佐藤公治氏と平山幸司氏の両名である.両氏は「安倍政権の進める改憲には反対」,9条改変については保留という立場を表明されている.【判断保留】というカテゴリは,オリジナルリストを作成された「東本氏が判断を保留している」という意味なのだが,とりあえず△の回答者2名をこちらの区分に移動.→△回答2名の態度についての判断を改め【保守・準保守】の区分に戻した(2007/06/17).
【保守・準保守】△いずれでもない,□中日新聞アンケートで「その他」と回答
△平山幸司 青森県 男 1969年11月 9日 新 会社顧問 小沢一郎を師事
森裕子 新潟県 女 1956年 4月20日 現 参議院議員 小沢グループ
黒岩宇洋 新潟県 男 1960年10月13日 現 参議院議員 新党さきがけ参院議員秘書
□平田健二 岐阜県 男 1944年 1月 4日 現 参議院議員 UIゼンセン同盟
△佐藤公治 広島県 男 1959年 7月28日 新 前衆議院議員 小沢グループ
中谷智司 徳島県 男 1968年11月22日 新 民主党徳島県連副代表 前原グループ?
岩本司 福岡県 男 1964年 7月21日 現 参議院議員 川端グループ
池口修次 比例区 男 1949年11月10日 現 参議院議員 自動車総連
轟木利治 比例区 男 1960年 2月10日 新 基幹労連中央副執行委員長 鉄鋼労連
藤原良信 比例区 男 1951年 8月13日 新 岩手県議会議員
風間直樹 比例区 男 1966年10月22日 新 元商社員
横峯良郎 比例区 男 1960年3月15日 新 ゴルフ塾主宰
【改憲派】▽9条改変に反対しない,▼9条改変に賛成する
平野達男 岩手県 男 1954年 5月 2日 現 参議院議員 小沢グループ
羽田雄一郎 長野県 男 1967年 7月29日 現 参議院議員 羽田グループ
松井孝治 京都府 男 1960年 4月24日 現 参議院議員 村上ファンドから私設秘書給与
大江康弘 比例区 男 1953年12月 4日 現 参議院議員 小沢グループ
▽三輪信昭 比例区 男 1942年11月 7日 新 元愛知県議会議員
▼高竹和明 比例区 男 1965年 8月 9日 新 元社団法人日本青年会議所会頭
西岡武夫 比例区 男 1936年 2月12日 現 参議院議員 小沢グループ
樽井良和 比例区 男 1967年 8月 8日 新 前衆議院議員 菅直人グループ
ツルネン・マルテイ 比例区 男 1940年 4月30日 現 参議院議員
大石尚子 比例区 女 1936年 8月26日 新 前衆議院議員 民社党
川合孝典 比例区 男 1964年 1月29日 新 UIゼンセン同盟政治委員会事務局長
玉置一弥 比例区 男 1944年 7月 8日 新 前衆議院議員 民社党
広野允士 比例区 男 1943年 1月 1日 現 参議院議員 元自由党
藤原正司 比例区 男 1946年 4月 1日 現 参議院議員 電力総連
【追記3,2007-06-16】公認候補2名,推薦候補3名をリストに追加した.うち,沖縄県の糸数慶子さんを《雑談日記》のSOBAさんのご指名により,【護憲派】の区分に入れた.比例代表の青木愛さんは「非核3原則堅持」を唱われているが,9条改憲に対する立場は明らかではない.福島県の金子恵美さんと島根県の亀井あきこさんはHPがないので判断できない.宮崎県の外山斎さんは「防衛省昇格歓迎」の立場と見られるので【準保守】とした.比例区の秦知子さんの氏名は届け出が平かなと思われるので,「はたともこ」に改めた.
【更新,2007-06-17】東本高志さんの候補者リスト更新を参照して以下のように改訂した.
①黒岩宇洋氏(新潟県) 【準護憲派】→【保守・準保守】
②多原香里氏(北海道) 【保守・準保守】→【護憲派】
③友近聡朗氏(愛媛県) 【保守・準保守】→【判断保留】
④【改憲派】カテゴリを新設し以下の5名を移動.鈴木寛(東京都),大江康弘(比例区),
高竹和明(比例区),西岡武夫(比例区),三輪信昭(比例区)
この入れ替えで【護憲派】は1増加したが,【護憲派】+【準護憲派】の総数は変化しない.
なお,東本さんのリストでは後から公認・推薦された一部候補は記載されていない.
【追記4,2007-06-19】6月18日付け中日新聞で発表された中部9県の立候補予定者36人を対象とする面談・電話アンケート結果のうち民主党候補者の回答は概略次の通り.民主党立候補予定者9名のうち,4人が「9条改訂しない」と回答,5名は「その他」を選択した.「9条改訂する」という回答はゼロ.新人は4人のうち3人は「9条改訂しない」立場を堅持.現職で「9条改訂しない」と表明したのは三重県の高橋千秋氏一人に留まる.また,新人で「その他」を回答したのは,石川県の一川保夫氏である.民主党公式サイトでは前衆議院議員一川氏は次期衆議院議員公認候補と記載されているが,多分参議院に鞍替えしたことは間違いないと思われるので,本ページのリストにも追加した.この他富山県には社民党共同推薦の森田高氏がおられるが,中日新聞の調査は公認候補(9名)に限定されていたものと推測する.
※ザ・選挙 JANJAN 全国政治家データベースでチェックしてみたが,石川選挙区に一川保夫氏の名前はまだ記載されていない.中国新聞では,『新人のうち唯一、「その他」と答えた石川の一川保夫氏は、九条の解釈を明確にするため、その精神は変えず「文章を工夫すべきだ」との見方を示している。』と明記されているので,私が誤読しているということは考えられないが…
※中日新聞アンケートで確定した護憲派候補の写真4葉を追加した.また,既掲載分の写真の一部では民主党公式サイトで入れ替えが行われているのでそれに合わせて差し替えた.
【追記5,2007-06-22】民主党公認植松恵美子氏(香川県)は6月12日の報道(産経新聞)で,「社民党県連と『憲法9条の理念を守る』という政策協定を結んで,支持を取り付けた」とあるので,【判断保留】から【準護憲派】の区分に移動した.また,国民新党公認民主推薦の亀井あきこ氏(島根県)は6月10日の中日新聞で,「集団的自衛権行使反対,憲法9条の堅持、格差是正など亀井氏の主張と社民党の政策が合致」という記述があるので,【護憲派】に移動した.同じく,元愛媛FC主将,友近聡朗(としろう)氏民主・社民・国民新党推薦(愛媛県)は,6月6日の朝日新聞愛媛版に,「憲法9条は守らないといけない。 その声を国政に届けたい」と挨拶しているという記事があるので,【護憲派】に移動した.
【追記6,2007-06-23】東本高志さんが,「民主党公認候補者《護憲派》《明白な改憲派》リスト」を改訂されているのに合わせて以下のように修正した.
①青木愛(比例区)【判断保留】→【保守・準保守】,
②横峯良郎(さくらパパ)→【保守・準保守】,
③金子恵美(福島県)【判断保留】→【保守・準保守】.
なお,東本さんは同記事で,亀井あきこ氏を【保守・準保守】,植松恵美子氏と友近聡朗氏を【判断保留】に区分されているが,当ブログでは【追記5】に記した理由で護憲派と判断した.植松恵美子氏を【護憲派】ではなく【準護憲派】としているのは,「憲法9条(堅持ではなく)の理念を守る」という言説になお一抹の懸念を残すためである.
【追記7,2007-06-28】東本高志さんのリスト更新に同期して以下の入れ替えを行った.
①松井孝治(京都府)【保守・準保守】→【改憲派】
②尾辻かな子(比例区)【準護憲派】→【判断保留】
③梅村聡(大阪府)【判断保留】→【保守・準保守】
東本さんは尾辻かな子氏を【保守・準保守】に区分されているが,当ブログでは【判断保留】とした.理由は,ホームページに本人の筆ではないが(多分事務所関係者)9条への言及があること,過去に「有事君を知ってるかい?ピースフェスタ」,「グローバルピースデイ」などの活動に参加した実績があることなど.私は入手できなかったが,週間金曜日が参院選立候補予定者を対象に憲法9条に関するアンケート調査を実施しているようだ.また,大阪のミニコミ紙「うずみ火」も京阪神の参院選立候補予定者を対象に同様の調査を行ったとのことだ.上掲の3候補は明月さんらの護憲ブロガーアンケートを含めこれらのアンケートにまったく回答を寄せていない.
【追記8,2007-07-08】平和への結集ブログの太田さんが所属される平和への大結集・千葉が実施した2007参院選千葉県立候補予定者アンケートの結果が出た.これによると,千葉県地方区候補者8名のうち,以下の5名は憲法9条堅持の立場に立つ護憲派候補であることが判明した.白須賀貴樹(自民),加賀谷健(民主),長浜博行(民主),岩渕美智子(国民新),青木かずみ(社民).共産党の浅野ふみこ候補(無回答)を加えると8名中6名という圧倒的多数が護憲派ということになる.但し,白須賀氏は自衛権明記の加憲派.長浜,岩渕の両氏は,日本が攻撃を受けた場合のみ集団的自衛権を認めるという立場を取る.この調査結果を反映して,長浜博行を【保守・準保守】から【準護憲派】に移動した.アンケート結果を尊重して,長浜博行氏の顔写真をリストに追加した.
東本さんのリストでは,岡山県の姫井由美子氏を【護憲】から【保守・準保守】に移動している.その根拠として『5月19日、岡山県の倉敷市で開かれた「マニフェスト推進フォーラムin倉敷」での田原総一朗氏との対談で「格差緩和が先決」としながらも結論として「改憲議論を否定すべきではない→改憲は必要」と発言しているという岡山県在住者からの指摘があった。』ことを挙げておられるが,当ブログでは区分を変更しないことにした.
一般論としてなら,「改憲議論を否定すべきではない」というのは特に問題発言とは思わない.その言明がストレートに『改憲は必要』ということを意味するかどうかは,実際のスクリプトを入手して読んでみないことには判断できない.一方姫井氏は「9条の会・岡山」の役員という立場にあり,何よりもブロガーの共同アンケートで「改変に反対する.理由:世界に冠たる平和憲法の条文であるから 」と9条堅持の立場を確言している以上,伝聞のみで区分を変更するのはやや時期尚早であるように思われるからである.
参院選千葉選挙区立候補予定者アンケート結果 (平和への大結集・千葉,2007-06-25)
9条論議、かすむ民主 党方針なく及び腰 (中日新聞,2007-06-18)
改憲賛成と過半数が回答 中部の立候補予定者 (中日新聞,2007-06-18)
社民党候補者のいない選挙区で誰に投票するか? (2007 参院選での社民党躍進を祈るブログ,2007-06-18)
私の視点 ―「07年参院選・民主党公認候補者《護憲派》《明白な改憲派》リスト」 (平和への結集ブログ,2007-06-13)
民主党護憲候補者 (そいつは帽子だ,2007-06-12)
民主党内に確認できた護憲派の強力な志士のリストをエクソダス2005さんから転載させていただきます。(大幅写真追加あり) (携帯版雑談日記(徒然なるままに、),2007-06-11)
9条改憲の賛否を問う質問 回答まとめ (一部訂正) (反戦な家づくり,2007-06-09)
訂正します:民主党内の護憲派 「リベラルの会」&参院選候補予定者 (平和への結集ブログ,東本高志,2007-06-07)
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