2006年 06月 27日
迷い込んできた女王アリの優美な曲線と私の隣室のくの一たち
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日本には250種ほどのアリがいるという.初夏はアリたちの結婚シーズンだ.種別によって異なるが4月~8月くらいに羽化した雌アリと雄アリの盛大な集合結婚式が行われる.詳しいことは知らないが(1:1なのか1:多なのかなど)ともかく関わったすべての雄アリがそこで死に絶えてしまうことは確かだ.地上に降りた雌アリはそこに一匹だけ入れる穴を掘り,上にフタをして閉じ篭もると一日に一個づつ卵を産み始める.産み落とされた卵が孵化して幼虫になり繭を作りさなぎを経て成虫になるまでには数十日かかる.幼虫に与える離乳食は雌アリ自身の肩の部分羽の付け根に残った筋肉を唾液で溶かしたものだ.最初の働きアリが外に出てエサを運んでくるまで女王アリ自身は何も食べないで生き延びなくてはならない.
窓枠に止まった羽アリはこれまで見たこともないほど大きなものだった.胴体のくびれの前後でそれぞれ1センチはあるから全長2センチという巨大なアリだ(色は黒)※.アリはハチ科だという話なので,これはもしかするとアリではなくハチだったのかもしれない.^^; アリの身体的特徴がウェストのくびれだとすればこれは紛れもなくアリと言ってよいような気もするのだが,あまり長い時間観察できなかったので,何とも言えない.くびれからお尻にかかる部分のカーブがスプーンの柄のように細くネット上の図鑑を見ても該当するものが見つからない.
女王アリは窓枠の辺りで右往左往しながらしきりに外に出たがっていたので窓を開けてやるつもりだったのだが,それよりも早く折から室内に吹き込んだ風をつかむと,ゆるやかにカーブを描きながらあっと言う間もなく天窓から脱出していってしまった.
私の部屋の隣室に4月下旬から常駐しているくの一たちの正体が大体はっきりしてきた.観察する限りでは少なくとも3,4人が交代でこの部屋をモニタリングしているようだ.6月14日付けの「追伸:ハエと遊ぶ (後日談)」で報告した「ヒールの高いサンダルを履いた女の子」が隣室に寝泊りし,他の女性が不定期に訪問するという形態を取っていたようだが,つい最近この女の子は荷物をまとめて出て行ったようだ.(もしかすると任を解かれたのかもしれない)
私の直感ではこの女忍者たちが統一教会でないことは確実だったが,イエスの幕屋である可能性はかなり高いように思っていた.上記6月14日付のエントリを注意深く読まれた読者は多分私がその辺りをそれとなく暗示しているのに気付かれたに違いない.事実はどうもそうではなかったようである.「彼女たちは公安調査庁から来ている」というのが私の結論である.なぜそう判断したのかという根拠はここでは示さないが,まずほとんど間違いないと思う.
彼女たちが「国家公務員の身分」を持っているかどうかについては私は何とも言えない.007の国家諜報部員のイメージとはかなり程遠いものがあるし^^;,大体彼女たちがきちんと3食食べているのか?(食べられるくらいの俸給をもらっているのか?)という辺りで既に疑問がある.私のアパートを含むこの界隈の経済的レベルに合わせて「変装」しているのかもしれないが(笑)だとしたら,完全に風景に溶け込んで何の違和感もないということだけは保証しよう.
5月2日付けエントリで私の部屋の前方に広がる「小さな草原」に棲息する一羽のキジのことを書いているのをご記憶だろうか?上記で「ヒールを履いた娘」が出てゆこうとしているのを私に告知したのは実にこの(仲良しの)雄キジだった.この「草原」は道一本隔てた向こう側に刑務所の塀のような高い塀で仕切られているのだが,声はすれども姿を見ることはできなかった.いつもは「コッ・ケーン」のようなやや雄鶏が時を告げるのと似た鳴き方をしているのだが,この日の鳴き方はいつもと全然違うものだった.もっと強く短く何かの警報を発しているような鳴き方で,しかも何時まで経ってもそれが止まない.立って窓際の方に行ってみると隣家の2階の壁の中から聞こえるようにさえ錯覚される近さだ※.キジが家の中に閉じ込められているなどというのも考え難いので,ともかくズックを突っ掛けて草原が見渡せるところまで出た.
キジは丁度私の部屋の真ん前に当たる斜面に完全に姿を露出して大きな声で「ギャッ・ギャッ」と叫んでいる.外階段から見下ろすと路上にその女の子が自転車を出して前カゴに大きなバッグを縦に押し込もうとしていた.バッグと言ってもGIが移動に使うような大きなズタ袋である.この日は黒と白の大きな格子柄の上着を(野暮ったく)羽織っていた.(前は光沢のあるブルーのバミューダに生成りのTシャツだったのをご記憶かな?)女の子はハンドルをひょろひょろさせながらようやくのことで発進した――しかし,この会社はずいぶん人使いが荒いねー.まぁ,それもトレーニングの一環なのかもしれないが...そりゃ,私のところは100%安全だからニュービーのトレーニングには打ってつけかもしれないけどねー.
古事記に雉の頓使(ひたつかひ)という話が出てくる.アマテラスが高天原から葦原中国を見て下界がずいぶん騒がしいので天菩比神(あめのほひのかみ)を斥候に出したのだが,3年経っても帰って来なかった.その後天若日子(あめのわかひこ)を出したところこれも向こうで下照比売(したてるひめ)を娶って住み着いてしまい,8年経っても復命しようとしなかった.そこで雉鳴女(きじのなきめ)を伝令に出したという話である.→葦原中国の平定
キジは天若日子の家の庭の湯津楓(ゆつかつら)の木にとまると大声で天つ神の伝言を叫び始めた.多分私のキジのように「ギャッ・ギャッ」と叫んでいたのだろう.天佐具売(あめのさぐめ)が「大変不吉な鳥でございます.射殺なされませ.」と言うので天若日子はアマテラスから授かった弓矢でキジを射抜いたが,矢はそのまま飛び続け天にいる高木神(たかぎのかみ,高御産巣日神)の足元に落ちた.高木神はその矢がすぐに誰の物であるかを見抜き「この矢が若日子のものであり,正しい心で射たのなら当たるまい.邪しい心で射たのなら必ず若日子の命を奪うだろう」と言って地上に投げ返した.矢は真直ぐに若日子の胸を貫き彼は寝床の中で即死した.これから「行ったきりの使い」のことを雉の頓使と言うようになったと言う.
「ヒールの娘」の上司も斥候に出したまま行ったきりに(どこに?)なってしまうのを恐れて呼び戻したのかもしれないね.それにしても「私は誘惑に弱いよ」って宣言してるのに全然そっち方面からアタックがかかってきませんねー.戦法を誤ってんじゃないか?て思うんだけど^^;
※体長2センチメートルというのは錯誤である.私はこのとき「眼鏡」をかけていた!言わずと知れた老眼鏡である.度数は1.5.これを仮に倍率1.5と考えると,1.3センチが実長ということになる.元の数字も多少サバを読んでいるところがあるので,実際は10ミリ前後だったのではないだろうか?しかし,本文自体は私が「実際そう感じた上で書いている」ので,訂正しないことにする.この錯誤はそれ自体,このテキストにある種のファンタジックな味わいを与えていると思うからである.実はこの錯誤は前に6月11日付けで「追伸:ハエと遊ぶ」というエントリを書いたときにも起こっている.そこでは「ちょっぴり大きめの黒々とした蝿野郎です」と書いているが,あとで裸眼で見たときには普通の小振りのハエであることに気付いた.まだ私は自分が「眼鏡をかける歳だ」ということに慣れていない.^^;
※キジの鳴き声が隣家の2階の壁の中から聞こえてきたというのには,何の不思議もない.私の窓から隣の壁に直線を引き,壁と直線の交点からその壁に垂直な半線に対し対称となるような線を草原の方に延長すると,ぴったりキジが立っていた斜面上のポイントを通過する.つまり,キジの鳴き声が単純に壁に反射していたのを壁の内部からと錯覚したのである.しかし,私は一瞬キジが本当にこの中に閉じ込められているのでは?などという突拍子もないことを考えてしまった.(私は格別ナーバスになっているわけではないのでお気遣いなく)
←おもしろかったら,ワンクリック!
窓枠に止まった羽アリはこれまで見たこともないほど大きなものだった.胴体のくびれの前後でそれぞれ1センチはあるから全長2センチという巨大なアリだ(色は黒)※.アリはハチ科だという話なので,これはもしかするとアリではなくハチだったのかもしれない.^^; アリの身体的特徴がウェストのくびれだとすればこれは紛れもなくアリと言ってよいような気もするのだが,あまり長い時間観察できなかったので,何とも言えない.くびれからお尻にかかる部分のカーブがスプーンの柄のように細くネット上の図鑑を見ても該当するものが見つからない.
女王アリは窓枠の辺りで右往左往しながらしきりに外に出たがっていたので窓を開けてやるつもりだったのだが,それよりも早く折から室内に吹き込んだ風をつかむと,ゆるやかにカーブを描きながらあっと言う間もなく天窓から脱出していってしまった.

私の直感ではこの女忍者たちが統一教会でないことは確実だったが,イエスの幕屋である可能性はかなり高いように思っていた.上記6月14日付のエントリを注意深く読まれた読者は多分私がその辺りをそれとなく暗示しているのに気付かれたに違いない.事実はどうもそうではなかったようである.「彼女たちは公安調査庁から来ている」というのが私の結論である.なぜそう判断したのかという根拠はここでは示さないが,まずほとんど間違いないと思う.
彼女たちが「国家公務員の身分」を持っているかどうかについては私は何とも言えない.007の国家諜報部員のイメージとはかなり程遠いものがあるし^^;,大体彼女たちがきちんと3食食べているのか?(食べられるくらいの俸給をもらっているのか?)という辺りで既に疑問がある.私のアパートを含むこの界隈の経済的レベルに合わせて「変装」しているのかもしれないが(笑)だとしたら,完全に風景に溶け込んで何の違和感もないということだけは保証しよう.
5月2日付けエントリで私の部屋の前方に広がる「小さな草原」に棲息する一羽のキジのことを書いているのをご記憶だろうか?上記で「ヒールを履いた娘」が出てゆこうとしているのを私に告知したのは実にこの(仲良しの)雄キジだった.この「草原」は道一本隔てた向こう側に刑務所の塀のような高い塀で仕切られているのだが,声はすれども姿を見ることはできなかった.いつもは「コッ・ケーン」のようなやや雄鶏が時を告げるのと似た鳴き方をしているのだが,この日の鳴き方はいつもと全然違うものだった.もっと強く短く何かの警報を発しているような鳴き方で,しかも何時まで経ってもそれが止まない.立って窓際の方に行ってみると隣家の2階の壁の中から聞こえるようにさえ錯覚される近さだ※.キジが家の中に閉じ込められているなどというのも考え難いので,ともかくズックを突っ掛けて草原が見渡せるところまで出た.
キジは丁度私の部屋の真ん前に当たる斜面に完全に姿を露出して大きな声で「ギャッ・ギャッ」と叫んでいる.外階段から見下ろすと路上にその女の子が自転車を出して前カゴに大きなバッグを縦に押し込もうとしていた.バッグと言ってもGIが移動に使うような大きなズタ袋である.この日は黒と白の大きな格子柄の上着を(野暮ったく)羽織っていた.(前は光沢のあるブルーのバミューダに生成りのTシャツだったのをご記憶かな?)女の子はハンドルをひょろひょろさせながらようやくのことで発進した――しかし,この会社はずいぶん人使いが荒いねー.まぁ,それもトレーニングの一環なのかもしれないが...そりゃ,私のところは100%安全だからニュービーのトレーニングには打ってつけかもしれないけどねー.
古事記に雉の頓使(ひたつかひ)という話が出てくる.アマテラスが高天原から葦原中国を見て下界がずいぶん騒がしいので天菩比神(あめのほひのかみ)を斥候に出したのだが,3年経っても帰って来なかった.その後天若日子(あめのわかひこ)を出したところこれも向こうで下照比売(したてるひめ)を娶って住み着いてしまい,8年経っても復命しようとしなかった.そこで雉鳴女(きじのなきめ)を伝令に出したという話である.→葦原中国の平定
キジは天若日子の家の庭の湯津楓(ゆつかつら)の木にとまると大声で天つ神の伝言を叫び始めた.多分私のキジのように「ギャッ・ギャッ」と叫んでいたのだろう.天佐具売(あめのさぐめ)が「大変不吉な鳥でございます.射殺なされませ.」と言うので天若日子はアマテラスから授かった弓矢でキジを射抜いたが,矢はそのまま飛び続け天にいる高木神(たかぎのかみ,高御産巣日神)の足元に落ちた.高木神はその矢がすぐに誰の物であるかを見抜き「この矢が若日子のものであり,正しい心で射たのなら当たるまい.邪しい心で射たのなら必ず若日子の命を奪うだろう」と言って地上に投げ返した.矢は真直ぐに若日子の胸を貫き彼は寝床の中で即死した.これから「行ったきりの使い」のことを雉の頓使と言うようになったと言う.
「ヒールの娘」の上司も斥候に出したまま行ったきりに(どこに?)なってしまうのを恐れて呼び戻したのかもしれないね.それにしても「私は誘惑に弱いよ」って宣言してるのに全然そっち方面からアタックがかかってきませんねー.戦法を誤ってんじゃないか?て思うんだけど^^;
※体長2センチメートルというのは錯誤である.私はこのとき「眼鏡」をかけていた!言わずと知れた老眼鏡である.度数は1.5.これを仮に倍率1.5と考えると,1.3センチが実長ということになる.元の数字も多少サバを読んでいるところがあるので,実際は10ミリ前後だったのではないだろうか?しかし,本文自体は私が「実際そう感じた上で書いている」ので,訂正しないことにする.この錯誤はそれ自体,このテキストにある種のファンタジックな味わいを与えていると思うからである.実はこの錯誤は前に6月11日付けで「追伸:ハエと遊ぶ」というエントリを書いたときにも起こっている.そこでは「ちょっぴり大きめの黒々とした蝿野郎です」と書いているが,あとで裸眼で見たときには普通の小振りのハエであることに気付いた.まだ私は自分が「眼鏡をかける歳だ」ということに慣れていない.^^;
※キジの鳴き声が隣家の2階の壁の中から聞こえてきたというのには,何の不思議もない.私の窓から隣の壁に直線を引き,壁と直線の交点からその壁に垂直な半線に対し対称となるような線を草原の方に延長すると,ぴったりキジが立っていた斜面上のポイントを通過する.つまり,キジの鳴き声が単純に壁に反射していたのを壁の内部からと錯覚したのである.しかし,私は一瞬キジが本当にこの中に閉じ込められているのでは?などという突拍子もないことを考えてしまった.(私は格別ナーバスになっているわけではないのでお気遣いなく)
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by exod-US
| 2006-06-27 18:33
| 我が命運の尽きる日まで
















