2006年 06月 22日
偽メシア文鮮明の統一教会を日本から叩き出せ!不浄な金にたかる恥知らずの政治屋どもを議場から駆逐せよ!
|
前便の『「合同結婚式、6500人の行方を捜して」被害者家族が訴え(CHRISTIAN TODAY)』の結語で私は,「金が彼の諜報機関を使って行った隣国の主権を侵犯する拉致行為と文が彼にマインドコントロールされた盲目的信者を使って行う越境的強制結婚式の本質は国際謀略という点において同一であり,国際的組織的犯罪行為である.」と述べた.読者は「いやはや,合同結婚式が国際謀略だって?脳内電波出現!」とか言われるかもしれない.「日本には信教の自由があるじゃないか.合同結婚式は婚姻は両性の合意のみによるという憲法の規定に違反するおそれはあるけど,見合い結婚の一種(許容範囲)じゃないの?」
書きたいことは残っていますがこれをもって決定稿とします.(馬場英治)
↑よろしかったら,どうぞ!
よろしい,だがその前にまず,「諜報機関員が他国に侵入し,ないし在住する工作員を使ってその国の住民を拉致・誘拐する行為が,単に国内法に反する犯罪行為であるに留まらず,準軍事行動と看做すべき重大なる国家主権の侵犯である」ことを確認しておこう.1973年の金大中事件※はそのような事件の一つである.この事件が韓国のKCIAによって実行されたことは夙(つと)に知られている.KCIA(韓国中央情報部)は1961年朴正煕とともに軍事クーデタを主導した金鍾泌によって設立された.1963年のCIA機密文書によれば「統一教会は金鍾泌によって組織され,(軍事政権の)政治的用具として利用されてきた」とされる.
※このとき金大中が泊っていた千代田区九段にあるホテル・グランドパレスの階を借り切ってKCIAに使わせていたのは暴力団東声会組長町井久之こと鄭建泳である.ちなみに,国会会議録検索システムの簡単検索を使って検索してみると,金鍾泌191件,朴東宣33件,文鮮明67件,統一教会52件,統一協会70件,勝共連合92件がヒットした.
1978年に米国議会に提出されたフレーザー委員会報告には以下のような記述がある.参照→「青春を返せ裁判」A準備書面(フレーザー委員会等)
「...今では、それは、その機関の多様さと基本的な組織構造の点で、製造業、国際通商、国際受注、金融その他の営業活動に従う多国籍企業に類似したものになっている。しかしながら、それは、宗教、教育、文化、思想及び政治上の事実をも含んでいるという点で、多国籍企業を上回る存在である。それは、下級構成員の訓練と利用の点では準軍事組織ににており、その他の点では厳格な規律をもった国際政党の特徴を備えている。」
「文鮮明の目標の中には、教会と国家の分離が廃止され、文鮮明とその信徒によって統治される世界政府の樹立が含まれている。これらの目標追求のために文機関は、成功の度合はまちまちだが、米国や他国の企業及び他の非宗教的諸機関に対する運営権の獲得ないし確立を企てるとともに、米国において政治活動を展開してきた。」
1978年第84国会衆議院決算委員会で日本共産党の安藤巌議員が行った質問を見てみよう.→第84回国会決算委員会第11号昭和53年5月12日(金曜日)
総理は、文鮮明という人物に関心を持っておられるようですが、この文鮮明の主張に従っていろいろ活動している団体が日本にあるということは御存じのとおりであります。そして、彼の主張が、日本の主権あるいは国民生活、基本的人権、これに非常に重大なものを含んでいるということも、これはいろいろ言われております。だから、その点について総理の御所見を伺いたいと思うわけです。
そこで、いまもお配りしたのですが、彼の主張が「原理講論」という本にまとめられております。私はいまここに韓国語の原文と日本語版の二つを持ってきておりますけれども、いまお渡ししましたのは、韓国語の原文の方にはありますけれども、日本語版の方では削除されたりあるいは改ざんをされている部分があります。それを日本語に訳したものがそれなんです。私どもの方で日本語に訳したものがありますけれども、念のために外務省のアジア局の北東アジア課の朝鮮語に習熟している人に訳してもらったのをいまお渡ししたのです。
これによりますと、こういうことが書いてあるのですが、いまごらんになっていただけばわかると思うのですが、とんでもないことが書いてあるのです。
「日本は代々天照大神を崇拝して来た国として、その上全体主義国家として再臨期に当っており、」「サタン側の国である。」悪魔の国だ。「したがって端的にいって、イエスが再臨される東方のその国とはまさに韓国である。」こういう言い方ですね。
さらに、こういうことも言っております。二番目の方になりますけれども、「全世界の」、ちょっと省略しますが、「精神と物質両面の文明が韓国を中心として、みな一つの真理のもとに吸収され、融合され、」「理想世界のものとして結実しなければならない」
そして、これを受けまして、これはほかの本に載っておるのですが、「韓国は男性の国だ、日本は女性・産業の国だ。婚姻の成約ができれば、女性から男性に対して結納品を納めるべきだ。だから、日本が産業経済を男性である韓国に結納として納めるべきだ。」これは彼らの出版物に載っているわけです。笑い事じゃないですよ。
さらに、こうも述べております。その次になりますが、「あらゆる民族の言語が、一つに統一されなければならない」 「イエスが韓国に再臨されることが事実であるならば、」「韓国語はまさに祖国語となるであろう。したがってすべての民族はこの祖国語を使用せざるを得なくなるであろう。」こうです。
これは文鮮明の日本に関係する主張の部分をいま紹介したわけですけれども、しかも日本語版にない隠された部分を紹介したわけですが、総理はこの主張に賛成なさるのですか、賛成なさらないのですか。一体どちらでしょう。
時の総理大臣は福田赳夫である.総理がどのように答弁したかは該国会議事録を紐解けば直ちに明らかになるところだが,その前に読者子自身で「私ならどう答弁しただろう」ということを自問してみて頂きたい.まぁ,おおよそのところは次のようなものだろう.「確かに文ってやつはとんでもねぇ野郎だ.だけどこれはまぁ唯の教義――脳内妄想ってやつだろ.それはまだ思想・信条の自由の範囲内じゃないの?...」
※以下の記述では主にWikipediaの『世界基督教統一神霊協会』に記載された情報を援用している.(原文には2,3ミスタイプがある)
唯の人畜無害な「少しトチ狂った大法螺」ならばそれでよい.果たしてそうだったのか?事実を見てみよう.統一教会の日本国内での活動は1958年6月韓国の西川勝(韓国名は崔奉春または崔翔翼)が日本に密入国したときに始まる※.不法入国で逮捕されたとき身元引受人になったのは笹川良一である.1964年東京都の認証を受け宗教法人を認可される.この頃全国大学原理研究会を設立し,活発な国内布教を始める.
※西川勝は言わば統一教会のザビエルであり,実際日本の信者からはこの人がメシアではないかと言われるほど慕われたらしい.西川は後に教団の拝金主義などに幻滅し教団から離脱している(文鮮明が日本の統一教会に送金開始を命じたのは1975年).笹川良一も勝共や統一協会の実体を知った晩年には次第に距離をおくようになったと言われている.
1966年韓国で「統一産業」を創設し,銃の製造を始める.「原理講論」初版発行.
1967年7月「第一回アジア反共連盟結成準備会(後の勝共連合)」が笹川良一の肝入りで山梨県本栖湖畔にある全日本モーターボート競走連合会の施設で開催される.市倉徳三郎,統一教会の劉孝之,児玉誉士夫の代理人白井為雄などが参加.
1968年1月統一教会系の輸入会社「幸世物産(のちのハッピーワールド)」が鋭和B3空気散弾銃2500丁を輸入.この時期に国際勝共連合設立.日本では会長に久保木修巳統一教会会長,名誉会長に笹川良一が就任.→これらの事実から国際勝共連合が最初から武装集団として組織され(ようとし)ていたことが分かる.
同年11月教団の学生組織である原理研究会のメンバーが鋭和B3散弾銃を一般の銃砲店を通さずに会員だけで1000丁所持したいと許可申請.警察庁保安課は「単なるスポーツ用の銃とみるには不自然」と判断し,既に許可済みだった3050丁分の許可も取り消される. →輸入された銃器が回収されたという話は聞かない.
1971年3月26日「幸世物産」が2500丁の鋭和B3空気散弾銃を輸入していたことが国会で問題となる.→第65回国会地方行政委員会第19号昭和46年(1971年)3月26日
1973年さらに15000丁輸入の申請が出ていたが、この空気散弾銃は狩猟用としても、また競技用としても不適切であるとして猟具としての所持が認められなくなり,その申請は不許可となった.→第71回国会内閣委員会第12号昭和48年(1973年)4月5日
1976年7月「統一産業」が銃砲販売専門の子会社「アングス」を設立.35の直販店はすべて統一教会の会員が経営にあたり,年間約1万丁を1丁2万円で輸入,主に信者向けに販売する.→第80回国会文教委員会第8号昭和52年(1977年)4月7日
日本では全国各地で信者による銃砲店を経営した。 批判者からは、教団は武装化しているのではとの疑念を生んだ。 それらの中で千葉のモデルガンショップの店長らが,モデルガンを実弾が撃てる短銃に改造して売りさばいたとして1992年に逮捕された。 文鮮明の四男、文国進(ムン・クッチン、JUSTIN MOON)はアメリカのニューヨーク州と マサチューセッツ州に工場を持つ「Kahr Arms」というガン・メーカーを経営する最高責任者である。銃のデザインもてがけるという。 また長男の文孝進(ムン・ヒョンジン)は離婚を巡る訴訟において、所有されている55丁の銃器類のリストが法廷に提出された。 この項出典→【天宙平和連合】安倍普三、統一協会に祝電【国際合同祝福結婚式】(匿名掲示板2ch,このスレは2006年6月6日に立てられたものだが,既に削除されていたので,Googleのキャッシュから復元した)
合同結婚式の参加者から掻き集められた多額の(100万円単位)の献金は上記のような暴力的破壊活動の主要な資金源である.これでもなお,読者子は「合同結婚式」を「祝福」ないし少なくとも「無害なもの」(――地元事務所のちょっとした手違い)とみなすことができるだろうか?6月18日付けのエントリ『追伸:ハエと遊ぶ (後日談その2) 統一教会の正体を暴く』で私は,「これだけの犯罪行為を確信的に行っている集団がいまだ刑法上の訴追を一度も受けたことがないというのがもっとも不審な点である.法務当局の怠慢というより,ほとんど彼らの犯罪に加担していると言うべきではないか?」と書いた.統一教会にはかつてそのような刑事訴追を受けるような犯罪事実は存在しなかったというのだろうか?
1984年6月2日統一教会系メディア「世界日報」の元編集長兼統一教会広報局長副島嘉和氏が帰宅途上の世田谷区路上で暴漢に全身をメッタ刺しにされ重傷を負うという事件が発生した.副島氏は一時重態に陥ったものの幸い3度の手術が成功して一命を取り留めることができた.副島氏は統一教会の活動を内部から告発した最初の人物である.折りしも『文藝春秋』 1984年7月号には「これが『統一教会』の秘部だ―世界日報事件で『追放』された側の告発」という副島氏と営業局長井上博明氏連名の手記が発表される直前であった.
世界日報事件というのは,副島襲撃事件に先立つ1983年10月に新聞報道の路線対立から国際勝共連合理事長梶栗玄太郎ら約100人が世界日報社を占拠し社員を監禁暴行し,警官80人が出動したという事件である.この事件で副島氏と井上氏は世界日報社から追放されることになる.参照→副島嘉和(Wikipedia)副島氏は犯人について,「勝共連合の空手使い」と陳述されているが,結局捜査当局は犯人を特定できないまま1991年6月2日をもって時効が成立した.この「時効」という言葉から反射的に思い出されるのは「警察庁指定116号事件」である.以下時系列でこの凶悪なテロ事件(1987年)の背景を探ってみよう.
1985年4月「朝日ジャーナル」が統一教会の「原理運動」批判記事を載せた際に、朝日新聞東京本社に1週間で4万6000本の抗議電話がかかり,回線がパンクした.→統一協会・カルト問題の=ニュース=(カルト被害を考える会)この頃、文鮮明は日本の統一教会にTV100(Total Victory 100)と呼ばれる1ヶ月100億円の献金ノルマを強要する.
1986年11月27日東京都町田市にある日本共産党国際部長緒方靖夫宅の電話が何ものかに盗聴されていることが発覚.→後に公安警察の組織的な工作(コード名サクラ)であることが判明.時期的に見て統一教会の活動に関係するものであった可能性も考えられる.
「朝日ジャーナル」12月5日号で「霊感商法」の追及キャンペーンを始める.朝日新聞の藤森研編集委員(53)の自宅に嫌がらせ電話が1日百数十本かかった.
12月半ばから87年1月末(赤報隊テロ勃発)まで勝共連合の街宣車が連日東京本社の前に現れ,「スパイ防止法※」を批判する同社の姿勢を攻撃する演説を続けた.
※スパイ防止法は1980年代つまり勝共連合が日本国内においてもっとも活発に活動した時期に勝共連合が推進した2006年の共謀罪法案を先取りする治安維持法的性格を持った法令であるが,勝共連合自身の出自・組織構成を考えると日本の国家機構の中に侵入しようとする意図を秘めた悪質な謀略(生化学兵器)であったと考えるべきである.文の提唱する日韓海底トンネルという企画にも同種の異臭を感じてしまうのは私だけだろうか?
1987年1月24日朝日新聞東京本社の二階窓ガラスに散弾が二発撃ち込まれる.
1月26日東京の通信社に「日本民族独立義勇軍 別動 赤報隊」からの犯行声明が届く.「われわれは(略)反日分子を処刑するために 結成された実行部隊である.一月二十四日の朝日新聞社への行動はその一歩である」
3月12日統一教会は東京都総務局行政部指導課から霊感商法問題につき信者に対して指導するよう指示を受け,ハッピーワールドに対して委託販売についての自粛を指示.
3月元信者1人が全国初の統一協会の伝道行為自体を違法として告発する「青春を返せ訴訟」を札幌地裁に提訴.
5月1日ハッピーワールドから関連業者に1987年3月末で「霊感商法」と誤解されるような販売は止めるよう厳重注意した旨を厚生省,通産省,国民生活センターに報告.→一応これで形式的には霊感商法問題が監督官庁の役務としては片付いたという形が整ったわけだ.
5月3日夜,兵庫県西宮市の朝日新聞阪神支局で散弾銃を持って侵入した男に記者2人が殺傷された(赤報隊テロ事件).東京本社や名古屋本社の社員寮などが標的となった一連の警察庁指定116号事件は関連事件を含め8件にのぼる.それぞれの事件の直後,「赤報隊」の名で届いた犯行声明には「すべての朝日社員に死刑を言いわたす」「内外の反日分子を一掃せよ」などとあった.
5月5日午後朝日新聞東京本社に赤報隊テロ事件の犯行で使われた銃弾と同一の薬きょう2個を同封した1通の脅迫状が届いた.↓写真参照.文面には「とういつきょうかいの わるくちをいうやつは みなごろしだ」とあった.
5月15日国会で警察庁が「霊感商法というのは各種の悪質商法の中でも最も悪質なものだ厳正な取り締まりを行っていく」と答弁.→第108回国会法務委員会第3号昭和62年(1987年)5月15日(金曜日)
5月「霊感商法」被害の救済のために全国の約300名の弁護士による「全国霊感商法対策弁護士連絡会(略称「全国弁連」)」が結成される.
2002年5月3日朝日新聞阪神支局襲撃事件「警察庁指定116号事件」時効成立.
前出の第108回国会法務委員会における日本共産党の安藤巌議員の質問に対する応答から1980年代の前半に既に日本民族独立義勇軍の名前で以下のようなテロル5件が発生していることが分かる.→第108回国会法務委員会第3号昭和62年(1987年)5月15日
1981年8月アメリカ総領事館(神戸市)に火炎瓶を投てき
1982年5月米軍の元住宅(空き家,横浜市)に放火
1983年5月ソ連領事館(大阪府豊中市)へ火炎瓶を投てき
同年8月朝日新聞名古屋本社,東京本社へ時限式可燃物をセットして発火
これらの犯行を行ったテロリスト集団は法網を潜って何処へか消えた.付け加えておくと1986年共産党盗聴事件の捜査は東京地検特捜部によって行われ,盗聴が85年夏には開始されていることまでは突き止められたが,処分は不起訴ないし起訴猶予で終わった.盗聴グループの一員であった一人の警察官は事情聴取の最中に突如入院し,そのまま病院で急死している.統一教会・勝共連合の跋扈する1980年代とはこのような時代であった.
----------------------------------------------------------------------
在韓日本人、10年で倍増 半数、統一協会関係者か
2005.09.09 産経新聞東京朝刊 30頁 第2社会 (全747字)
【ソウル=黒田勝弘】韓国在住の日本人が急増している。この十年ほどの間で倍増しており、しかも在韓日本人の半数以上は集団結婚などで韓国にやってきた統一教会(世界基督教統一神霊協会)の関係者とその家族といわれる。韓国居住日本人の中心を占めるようになった統一教会関係者の存在が今後、韓国社会や日韓関係にどのような影響を与えるのか関心が集まっている。
在韓日本人の数が大きく増えだしたのは一九九〇年代に入ってから。在韓日本大使館の統計(在留届け基準)によると、それまで六千人ほどだったのが一九九五年には初めて一万人台になり、今年は約二万一千人と十年間で倍増した。関係筋によるとその背景は、統一教会の集団結婚で韓国にきた日本女性とその子供の急増だという。とくに近年、出産で子供が増え、日本大使館では新たな旅券発行に追われるほどだという。
在留邦人の職業など詳しい内訳は不明だが、日本大使館筋によると、長期滞在の在留邦人二万一千人のうち半分以上にあたる約一万一千人ほどが統一教会関係者ではないかと推定している。
統一教会関係者は韓国人と結婚してもほとんど日本国籍を維持し、子供も日本国籍にしているという。このため新たに生まれた子供にも日本旅券が必要なため、日本大使館は定期的に地方に職員を派遣し臨時の旅券発給業務をしているほどだ。
女性を中心にした統一教会関係の日本人の多くは韓国の地方に在住し、日本語通訳など社会活動もしている。ただ、日韓関係で問題が起きると記者会見をし「独島(日本名・竹島)は韓国のモノ!」と叫んだり、教科書問題では「韓国国民に謝罪する」と声明を発表するなど反日行動が目を引く。日本国籍を維持している理由は明らかでないが、布教や財政上の理由などから有利と判断しているためとみられている。
----------------------------------------------------------------------
書きたいことは残っていますがこれをもって決定稿とします.(馬場英治)
↑よろしかったら,どうぞ!
よろしい,だがその前にまず,「諜報機関員が他国に侵入し,ないし在住する工作員を使ってその国の住民を拉致・誘拐する行為が,単に国内法に反する犯罪行為であるに留まらず,準軍事行動と看做すべき重大なる国家主権の侵犯である」ことを確認しておこう.1973年の金大中事件※はそのような事件の一つである.この事件が韓国のKCIAによって実行されたことは夙(つと)に知られている.KCIA(韓国中央情報部)は1961年朴正煕とともに軍事クーデタを主導した金鍾泌によって設立された.1963年のCIA機密文書によれば「統一教会は金鍾泌によって組織され,(軍事政権の)政治的用具として利用されてきた」とされる.
※このとき金大中が泊っていた千代田区九段にあるホテル・グランドパレスの階を借り切ってKCIAに使わせていたのは暴力団東声会組長町井久之こと鄭建泳である.ちなみに,国会会議録検索システムの簡単検索を使って検索してみると,金鍾泌191件,朴東宣33件,文鮮明67件,統一教会52件,統一協会70件,勝共連合92件がヒットした.
1978年に米国議会に提出されたフレーザー委員会報告には以下のような記述がある.参照→「青春を返せ裁判」A準備書面(フレーザー委員会等)
「...今では、それは、その機関の多様さと基本的な組織構造の点で、製造業、国際通商、国際受注、金融その他の営業活動に従う多国籍企業に類似したものになっている。しかしながら、それは、宗教、教育、文化、思想及び政治上の事実をも含んでいるという点で、多国籍企業を上回る存在である。それは、下級構成員の訓練と利用の点では準軍事組織ににており、その他の点では厳格な規律をもった国際政党の特徴を備えている。」
「文鮮明の目標の中には、教会と国家の分離が廃止され、文鮮明とその信徒によって統治される世界政府の樹立が含まれている。これらの目標追求のために文機関は、成功の度合はまちまちだが、米国や他国の企業及び他の非宗教的諸機関に対する運営権の獲得ないし確立を企てるとともに、米国において政治活動を展開してきた。」
1978年第84国会衆議院決算委員会で日本共産党の安藤巌議員が行った質問を見てみよう.→第84回国会決算委員会第11号昭和53年5月12日(金曜日)
総理は、文鮮明という人物に関心を持っておられるようですが、この文鮮明の主張に従っていろいろ活動している団体が日本にあるということは御存じのとおりであります。そして、彼の主張が、日本の主権あるいは国民生活、基本的人権、これに非常に重大なものを含んでいるということも、これはいろいろ言われております。だから、その点について総理の御所見を伺いたいと思うわけです。
そこで、いまもお配りしたのですが、彼の主張が「原理講論」という本にまとめられております。私はいまここに韓国語の原文と日本語版の二つを持ってきておりますけれども、いまお渡ししましたのは、韓国語の原文の方にはありますけれども、日本語版の方では削除されたりあるいは改ざんをされている部分があります。それを日本語に訳したものがそれなんです。私どもの方で日本語に訳したものがありますけれども、念のために外務省のアジア局の北東アジア課の朝鮮語に習熟している人に訳してもらったのをいまお渡ししたのです。
これによりますと、こういうことが書いてあるのですが、いまごらんになっていただけばわかると思うのですが、とんでもないことが書いてあるのです。
「日本は代々天照大神を崇拝して来た国として、その上全体主義国家として再臨期に当っており、」「サタン側の国である。」悪魔の国だ。「したがって端的にいって、イエスが再臨される東方のその国とはまさに韓国である。」こういう言い方ですね。
さらに、こういうことも言っております。二番目の方になりますけれども、「全世界の」、ちょっと省略しますが、「精神と物質両面の文明が韓国を中心として、みな一つの真理のもとに吸収され、融合され、」「理想世界のものとして結実しなければならない」
そして、これを受けまして、これはほかの本に載っておるのですが、「韓国は男性の国だ、日本は女性・産業の国だ。婚姻の成約ができれば、女性から男性に対して結納品を納めるべきだ。だから、日本が産業経済を男性である韓国に結納として納めるべきだ。」これは彼らの出版物に載っているわけです。笑い事じゃないですよ。
さらに、こうも述べております。その次になりますが、「あらゆる民族の言語が、一つに統一されなければならない」 「イエスが韓国に再臨されることが事実であるならば、」「韓国語はまさに祖国語となるであろう。したがってすべての民族はこの祖国語を使用せざるを得なくなるであろう。」こうです。
これは文鮮明の日本に関係する主張の部分をいま紹介したわけですけれども、しかも日本語版にない隠された部分を紹介したわけですが、総理はこの主張に賛成なさるのですか、賛成なさらないのですか。一体どちらでしょう。
時の総理大臣は福田赳夫である.総理がどのように答弁したかは該国会議事録を紐解けば直ちに明らかになるところだが,その前に読者子自身で「私ならどう答弁しただろう」ということを自問してみて頂きたい.まぁ,おおよそのところは次のようなものだろう.「確かに文ってやつはとんでもねぇ野郎だ.だけどこれはまぁ唯の教義――脳内妄想ってやつだろ.それはまだ思想・信条の自由の範囲内じゃないの?...」
※以下の記述では主にWikipediaの『世界基督教統一神霊協会』に記載された情報を援用している.(原文には2,3ミスタイプがある)
唯の人畜無害な「少しトチ狂った大法螺」ならばそれでよい.果たしてそうだったのか?事実を見てみよう.統一教会の日本国内での活動は1958年6月韓国の西川勝(韓国名は崔奉春または崔翔翼)が日本に密入国したときに始まる※.不法入国で逮捕されたとき身元引受人になったのは笹川良一である.1964年東京都の認証を受け宗教法人を認可される.この頃全国大学原理研究会を設立し,活発な国内布教を始める.
※西川勝は言わば統一教会のザビエルであり,実際日本の信者からはこの人がメシアではないかと言われるほど慕われたらしい.西川は後に教団の拝金主義などに幻滅し教団から離脱している(文鮮明が日本の統一教会に送金開始を命じたのは1975年).笹川良一も勝共や統一協会の実体を知った晩年には次第に距離をおくようになったと言われている.
1966年韓国で「統一産業」を創設し,銃の製造を始める.「原理講論」初版発行.
1967年7月「第一回アジア反共連盟結成準備会(後の勝共連合)」が笹川良一の肝入りで山梨県本栖湖畔にある全日本モーターボート競走連合会の施設で開催される.市倉徳三郎,統一教会の劉孝之,児玉誉士夫の代理人白井為雄などが参加.
1968年1月統一教会系の輸入会社「幸世物産(のちのハッピーワールド)」が鋭和B3空気散弾銃2500丁を輸入.この時期に国際勝共連合設立.日本では会長に久保木修巳統一教会会長,名誉会長に笹川良一が就任.→これらの事実から国際勝共連合が最初から武装集団として組織され(ようとし)ていたことが分かる.
同年11月教団の学生組織である原理研究会のメンバーが鋭和B3散弾銃を一般の銃砲店を通さずに会員だけで1000丁所持したいと許可申請.警察庁保安課は「単なるスポーツ用の銃とみるには不自然」と判断し,既に許可済みだった3050丁分の許可も取り消される. →輸入された銃器が回収されたという話は聞かない.
1971年3月26日「幸世物産」が2500丁の鋭和B3空気散弾銃を輸入していたことが国会で問題となる.→第65回国会地方行政委員会第19号昭和46年(1971年)3月26日
1973年さらに15000丁輸入の申請が出ていたが、この空気散弾銃は狩猟用としても、また競技用としても不適切であるとして猟具としての所持が認められなくなり,その申請は不許可となった.→第71回国会内閣委員会第12号昭和48年(1973年)4月5日
1976年7月「統一産業」が銃砲販売専門の子会社「アングス」を設立.35の直販店はすべて統一教会の会員が経営にあたり,年間約1万丁を1丁2万円で輸入,主に信者向けに販売する.→第80回国会文教委員会第8号昭和52年(1977年)4月7日
日本では全国各地で信者による銃砲店を経営した。 批判者からは、教団は武装化しているのではとの疑念を生んだ。 それらの中で千葉のモデルガンショップの店長らが,モデルガンを実弾が撃てる短銃に改造して売りさばいたとして1992年に逮捕された。 文鮮明の四男、文国進(ムン・クッチン、JUSTIN MOON)はアメリカのニューヨーク州と マサチューセッツ州に工場を持つ「Kahr Arms」というガン・メーカーを経営する最高責任者である。銃のデザインもてがけるという。 また長男の文孝進(ムン・ヒョンジン)は離婚を巡る訴訟において、所有されている55丁の銃器類のリストが法廷に提出された。 この項出典→【天宙平和連合】安倍普三、統一協会に祝電【国際合同祝福結婚式】(匿名掲示板2ch,このスレは2006年6月6日に立てられたものだが,既に削除されていたので,Googleのキャッシュから復元した)
合同結婚式の参加者から掻き集められた多額の(100万円単位)の献金は上記のような暴力的破壊活動の主要な資金源である.これでもなお,読者子は「合同結婚式」を「祝福」ないし少なくとも「無害なもの」(――地元事務所のちょっとした手違い)とみなすことができるだろうか?6月18日付けのエントリ『追伸:ハエと遊ぶ (後日談その2) 統一教会の正体を暴く』で私は,「これだけの犯罪行為を確信的に行っている集団がいまだ刑法上の訴追を一度も受けたことがないというのがもっとも不審な点である.法務当局の怠慢というより,ほとんど彼らの犯罪に加担していると言うべきではないか?」と書いた.統一教会にはかつてそのような刑事訴追を受けるような犯罪事実は存在しなかったというのだろうか?
1984年6月2日統一教会系メディア「世界日報」の元編集長兼統一教会広報局長副島嘉和氏が帰宅途上の世田谷区路上で暴漢に全身をメッタ刺しにされ重傷を負うという事件が発生した.副島氏は一時重態に陥ったものの幸い3度の手術が成功して一命を取り留めることができた.副島氏は統一教会の活動を内部から告発した最初の人物である.折りしも『文藝春秋』 1984年7月号には「これが『統一教会』の秘部だ―世界日報事件で『追放』された側の告発」という副島氏と営業局長井上博明氏連名の手記が発表される直前であった.
世界日報事件というのは,副島襲撃事件に先立つ1983年10月に新聞報道の路線対立から国際勝共連合理事長梶栗玄太郎ら約100人が世界日報社を占拠し社員を監禁暴行し,警官80人が出動したという事件である.この事件で副島氏と井上氏は世界日報社から追放されることになる.参照→副島嘉和(Wikipedia)副島氏は犯人について,「勝共連合の空手使い」と陳述されているが,結局捜査当局は犯人を特定できないまま1991年6月2日をもって時効が成立した.この「時効」という言葉から反射的に思い出されるのは「警察庁指定116号事件」である.以下時系列でこの凶悪なテロ事件(1987年)の背景を探ってみよう.
1985年4月「朝日ジャーナル」が統一教会の「原理運動」批判記事を載せた際に、朝日新聞東京本社に1週間で4万6000本の抗議電話がかかり,回線がパンクした.→統一協会・カルト問題の=ニュース=(カルト被害を考える会)この頃、文鮮明は日本の統一教会にTV100(Total Victory 100)と呼ばれる1ヶ月100億円の献金ノルマを強要する.
1986年11月27日東京都町田市にある日本共産党国際部長緒方靖夫宅の電話が何ものかに盗聴されていることが発覚.→後に公安警察の組織的な工作(コード名サクラ)であることが判明.時期的に見て統一教会の活動に関係するものであった可能性も考えられる.
「朝日ジャーナル」12月5日号で「霊感商法」の追及キャンペーンを始める.朝日新聞の藤森研編集委員(53)の自宅に嫌がらせ電話が1日百数十本かかった.
12月半ばから87年1月末(赤報隊テロ勃発)まで勝共連合の街宣車が連日東京本社の前に現れ,「スパイ防止法※」を批判する同社の姿勢を攻撃する演説を続けた.
※スパイ防止法は1980年代つまり勝共連合が日本国内においてもっとも活発に活動した時期に勝共連合が推進した2006年の共謀罪法案を先取りする治安維持法的性格を持った法令であるが,勝共連合自身の出自・組織構成を考えると日本の国家機構の中に侵入しようとする意図を秘めた悪質な謀略(生化学兵器)であったと考えるべきである.文の提唱する日韓海底トンネルという企画にも同種の異臭を感じてしまうのは私だけだろうか?
1987年1月24日朝日新聞東京本社の二階窓ガラスに散弾が二発撃ち込まれる.
1月26日東京の通信社に「日本民族独立義勇軍 別動 赤報隊」からの犯行声明が届く.「われわれは(略)反日分子を処刑するために 結成された実行部隊である.一月二十四日の朝日新聞社への行動はその一歩である」
3月12日統一教会は東京都総務局行政部指導課から霊感商法問題につき信者に対して指導するよう指示を受け,ハッピーワールドに対して委託販売についての自粛を指示.
3月元信者1人が全国初の統一協会の伝道行為自体を違法として告発する「青春を返せ訴訟」を札幌地裁に提訴.
5月1日ハッピーワールドから関連業者に1987年3月末で「霊感商法」と誤解されるような販売は止めるよう厳重注意した旨を厚生省,通産省,国民生活センターに報告.→一応これで形式的には霊感商法問題が監督官庁の役務としては片付いたという形が整ったわけだ.
5月3日夜,兵庫県西宮市の朝日新聞阪神支局で散弾銃を持って侵入した男に記者2人が殺傷された(赤報隊テロ事件).東京本社や名古屋本社の社員寮などが標的となった一連の警察庁指定116号事件は関連事件を含め8件にのぼる.それぞれの事件の直後,「赤報隊」の名で届いた犯行声明には「すべての朝日社員に死刑を言いわたす」「内外の反日分子を一掃せよ」などとあった.
5月5日午後朝日新聞東京本社に赤報隊テロ事件の犯行で使われた銃弾と同一の薬きょう2個を同封した1通の脅迫状が届いた.↓写真参照.文面には「とういつきょうかいの わるくちをいうやつは みなごろしだ」とあった.
5月15日国会で警察庁が「霊感商法というのは各種の悪質商法の中でも最も悪質なものだ厳正な取り締まりを行っていく」と答弁.→第108回国会法務委員会第3号昭和62年(1987年)5月15日(金曜日)
5月「霊感商法」被害の救済のために全国の約300名の弁護士による「全国霊感商法対策弁護士連絡会(略称「全国弁連」)」が結成される.
前出の第108回国会法務委員会における日本共産党の安藤巌議員の質問に対する応答から1980年代の前半に既に日本民族独立義勇軍の名前で以下のようなテロル5件が発生していることが分かる.→第108回国会法務委員会第3号昭和62年(1987年)5月15日
1981年8月アメリカ総領事館(神戸市)に火炎瓶を投てき
1982年5月米軍の元住宅(空き家,横浜市)に放火
1983年5月ソ連領事館(大阪府豊中市)へ火炎瓶を投てき
同年8月朝日新聞名古屋本社,東京本社へ時限式可燃物をセットして発火
これらの犯行を行ったテロリスト集団は法網を潜って何処へか消えた.付け加えておくと1986年共産党盗聴事件の捜査は東京地検特捜部によって行われ,盗聴が85年夏には開始されていることまでは突き止められたが,処分は不起訴ないし起訴猶予で終わった.盗聴グループの一員であった一人の警察官は事情聴取の最中に突如入院し,そのまま病院で急死している.統一教会・勝共連合の跋扈する1980年代とはこのような時代であった.
----------------------------------------------------------------------
在韓日本人、10年で倍増 半数、統一協会関係者か
2005.09.09 産経新聞東京朝刊 30頁 第2社会 (全747字)
【ソウル=黒田勝弘】韓国在住の日本人が急増している。この十年ほどの間で倍増しており、しかも在韓日本人の半数以上は集団結婚などで韓国にやってきた統一教会(世界基督教統一神霊協会)の関係者とその家族といわれる。韓国居住日本人の中心を占めるようになった統一教会関係者の存在が今後、韓国社会や日韓関係にどのような影響を与えるのか関心が集まっている。
在韓日本人の数が大きく増えだしたのは一九九〇年代に入ってから。在韓日本大使館の統計(在留届け基準)によると、それまで六千人ほどだったのが一九九五年には初めて一万人台になり、今年は約二万一千人と十年間で倍増した。関係筋によるとその背景は、統一教会の集団結婚で韓国にきた日本女性とその子供の急増だという。とくに近年、出産で子供が増え、日本大使館では新たな旅券発行に追われるほどだという。
在留邦人の職業など詳しい内訳は不明だが、日本大使館筋によると、長期滞在の在留邦人二万一千人のうち半分以上にあたる約一万一千人ほどが統一教会関係者ではないかと推定している。
統一教会関係者は韓国人と結婚してもほとんど日本国籍を維持し、子供も日本国籍にしているという。このため新たに生まれた子供にも日本旅券が必要なため、日本大使館は定期的に地方に職員を派遣し臨時の旅券発給業務をしているほどだ。
女性を中心にした統一教会関係の日本人の多くは韓国の地方に在住し、日本語通訳など社会活動もしている。ただ、日韓関係で問題が起きると記者会見をし「独島(日本名・竹島)は韓国のモノ!」と叫んだり、教科書問題では「韓国国民に謝罪する」と声明を発表するなど反日行動が目を引く。日本国籍を維持している理由は明らかでないが、布教や財政上の理由などから有利と判断しているためとみられている。
----------------------------------------------------------------------
彼らの活動を止める方法は唯一,彼らの資金源を止めることである.
偽キリスト文鮮明の統一教会を日本から叩き出せ!
不浄な金にたかる恥知らずの政治屋どもを議場から駆逐せよ!
by exod-US
| 2006-06-22 19:46
| 偽メシア文鮮明と統一教会