おめでとう!やったね.
汚染水の流出止まる 福島第1原発2号機
2011年4月6日 06時52分
http://www.excite.co.jp/News/science/20110406/Kyodo_OT_MN2011040601000068.html
福島第1原発2号機の取水口付近で高濃度の放射性物質を含む水が海に流出していた問題で、東京電力は6日、薬剤注入の結果、同日未明に流出が止まったと発表した。
とりあえず,2号建屋のピットから流出している高濃度放射性廃水を止めるための一番簡単な方法は下にバケツを置くことだ.バケツとしては前に自衛隊へりが上空から水を投下するのに使った赤いバケツが使える.これをフェンスの両側にくくりつければよい.バケツの中の水はポンプで汲み出してトレンチに戻す.この水はトレンチから出ていると考えられるから戻しただけまた流下してくるが,当面の時間稼ぎとしてはこれで十分だ.

もう一つの方法としては,穴に当て布を付けた板を押し付けるという方法がある.フェンスの横幅が分からないが,それほど広いようにも思われないので,パイプサポート1本で突っ張れるのではないか?現場写真が1枚しか公開されていないので,状況がよくつかめないが,足場板一枚を海の上に渡すことができれば,この程度の作業はできると思う.穴までの距離にもよるが,汚染水を被る可能性があるので作業にはダイビングスーツを着用する必要があるかもしれない.板が完全に密着せず多少の漏れがあったとしても,現状のように水流が滝のように流れている状態よりはずっと改善されるだろう.

パイプサポートというのは,長さ調節のできる鉄パイプで(最近はアルミ製というのもあるらしい),スラブ(床コンクリート)を打つとき,仮枠を支えるために使用する長いジャッキと思えばよい.ホームセンターで売っている「突っ張り棒」とまったく同じ原理だ.寸法は各種ある.スクリーン室というのは取水口なので下は底なしの海というイメージを持っていたが,下の写真を見る限り足場はそんなに悪くない.わたしの勘違いでなければ,横幅も飛び越えることができるくらいしかない.これならどうにでもやりようがあるという印象を受ける.足場板もいらないだろう.

2つの方法を比べると後者の方は水を完全に止めることができるという意味では優れているが,水を止めることにより伏水が予測しないところから噴出してくる可能性もあり,厄介なことになることも考えられるので現状ではむしろ前者の方がベターだ.ポンプで汲み上げてトレンチに戻された水は循環してまた割れ目から流れ出してくるから水収支は等しく,この操作では水の総量を増加させることも減らすこともない.
天井から雨が漏ってくれば,どんなうすのろでも何か下に水を受けるものを置くだろう.たったそれだけのことができないとは?信じられない.当事者能力ゼロ.意図的なサボタージュでないとしたら,現地も対策本部も完全にパニくっているのではないだろうか?放射線量を読み間違いしたときは,「計測員がストレスで異常をきたしているので,他の電力会社に応援を求める」ということがあったが,対策本部をまるごと入れ替える必要があるのではないか?